LDノート アーカイブ 2020年〜

2023年

発行年月 No. ケーステーマ 業種 職種・役職 要旨 キーワード
2023 8 1394 憂うつな人事評価 精密機械メーカー 営業推進部
次長
中途採用で高卒の係長の評価のことで憂うつになる次長。前年に、自信をもってSとしたが、他部の部長から「うちの某は大卒で経験も1年多いのにまだ主任」と指摘され、「少し身贔屓が過ぎる」と2次評価で疑問が呈された。 感情的な反論への対応と人事評価への信念
1393 報連相をしない役職定年者 清涼飲料水製造販売会社 商品開発課
課長
社運を賭けた商品の開発。サブの役職定年者が、リーダーの課長に進捗の報告をすることもなく、メンバーに勝手に指示を出す。その後、知財の問題が発生すると、役職定年者は「なぜ気がつかなかったか」と言い放つ。 人事制度への理解と役職定年者へのマインドセット
2023 7 1392 技術系新人のこだわり 精密機器メーカー 第1研究グループ
課長
コミュニケーション下手な上司。新人たちの導入研修をやることになるが、余計なカリキュラムが多い、当初からジョブ型での採用を希望していたと不満をぶちまける新人たちに、上司は「会社に掛け合ってあげる」と言ってしまう。 マッチングとやる気や向上心の汲み上げ
1391 SDGSを持ち出す若手社員 食品メーカー 開発1課
課長
会社が社会的課題の解決に関連する社内アンケート調査を実施。課長はアンケートを回収し、ある部下は内容が幅広いとダメ出しをされる。また、ある部下は「何年この会社にいるんだ!」と詰問され、一触即発の状態に陥る。 長期的視野と心理的安全性の高い職場づくり
2023 6 1390 情報セキュリティへの不満 健康食品メーカー マーケティング部
課長
情報システム部から、セキュリティ上の理由で、会議ソフトの切り換えを迫られるマーケティング部。面食らう課長だが、部下からはそう簡単ではないと意見され、情報システム部からは“特別扱いはできない”と一蹴される。 部門内の打開策立案と再検討の協力要請
1389 オンライン会議の参画意識 金融機関関連会社 法人企画2課
課長
いつの頃からかうまくいかなくなったオンライン会議。あるとき、グループディスカッションの場面で、課長が各チームを巡回すると、あるチームはベテランの独壇場と化し、他のメンバーがそれを聞くだけの状態に陥っている。 約束事の設定・同意と環境阻害への積極対応
2023 5 1388 内容のわからない緊急連絡 飲料メーカー 営業二課
課長
コロナ禍採用の二人の新人。会議の準備作業がある日、定時を過ぎて、一人から休む連絡が入る。係長がもう一人の新人に手伝いを打診するが断られる。そこに、他のメンバーの協力を申し出ると、早々にトイレに席を外す。 考え方や方向性の共有とルールの取り決め
1387 ルールを軽視する新人 生活関連製品メーカー 総務課
課長
新人に自覚を促すためには、これまでの職務姿勢と職務行動を振り返るための研修を実施し、凛とした姿勢で業務命令を出す方法を学びます。 フォローアップ研修と凛とした態度
2023 4 1386 デジタル化の落とし穴 日用品販売会社 営業一課
課長
営業関係データのデジタル化を進める中、仕事の情報を開示しないベテランに頭を抱えるリーダー。課長はだれでもできる仕事になれば彼らは居場所を失ってしまうからだと言うが、リーダーはそれは個人的な事情と反発する。 要は標準化とチームワーク
1385 上手な叱り方 小売業 店舗
店長
仕入部門に配属された新人に、農家からクレームが相次ぐ。ご機嫌をとっていたら品質も納期もダメになると言う新人に、店長はそういう姿勢に問題があると畳みかける。その後、農家から野菜が納入されないとの訴えが入る。 叱り上手になる5W1Hの原則
2023 3 1384 在宅勤務とメンタル不調 情報通信事業会社 プロジェクト
マネージャー
テレワーク下のプロジェクト。リーダーは状況を知るためにカメラオンを要請するが、女性たちが反対。部長からはハラスメントの恐れを指摘される。その後、遅延がひどいことが判明し、リーダーは進捗会議を欠席し始める。 労務状況の把握と適切なラインケア
1383 スキルが劣る役職定年者 システム開発会社 システム課
課長
1年後に役職定年を迎える課長。研修で人事課から今後は一線で頑張ってほしいと言われる。同期の課長も、暇を見つけて、リスキリングしていることを知って驚く。だが、マネジメントに時間がとられ、時間がないことを嘆く。 セカンドキャリアとスムーズなキャリアシフト
2023 2 1382 ほめ方を知らない上司 アパレルメーカ 営業課
課長
異動してきた若手が老舗デパートの担当となり、大きな商談を任されるが、課長はほったかし。商談が大過なく終わると、課長は上機嫌でほめちぎる。しかし、本人の自己評価は低く、課題を指摘したため、課長は口をつぐむ。 根拠のある肯定と改善点を示したフィードバック
1381 男性の育休取得 印刷会社 営業課
課長
妻の妊娠が判明するも、なかなか育休の取得申出ができない男性部下。妻から急かされ、それでも単刀直入に切り出すが、繁忙期に厳しい数字を抱えている課長は「なぜもっと早く言ってくれなかったんだ!」とキレてしまう。 心理的安全性の確保と家事・育児への理解
2023 1 1380 部下の経験を活かせない上司 損害保険会社 支店
課長
営業支援シテムのプロジェクトへの応援を求められた課長。ベテラン部下を派遣することに決めるが、若手のシステムエンジニアばかりで、話にすらついていけない。本人から外してほしいと訴えられるが、課長は励ますだけ。 必要能力や適性の確認と適切なマッチング
1379 リスキリングとキャリア形成 リース会社 企画課
課長
リスキリングの社内制度の活用を奨励する課長。覇気が感じられない年上部下にも、折に触れてその受講を働きかけるが、本人は「新しいことに取り組むのは苦手」と応じる。課長はその対応に、怒りと徒労感でいっぱいになる。 目的の明確化と部下の特性に合わせた個別対応

2022年

発行年月 No. ケーステーマ 業種 職種・役職 要旨 キーワード
2022 12 1378 孤立するDX推進リーダー ソフト開発会社 開発課
課長
商品の自動発注システムの導入を進めるスーパー。プロジェクトリーダーが客からの聴き取りよりAIによる需要予測のほうが正確と伝えると、現場のベテランたちが猛反発する。担当役員からは進め方に対する疑念も呈される。 ベテランへの新役割と一緒にやるという気持ち
1377 当事者意識のない会議出席者 運送会社 開発課
課長
定例会議で重点開発エリアとして“東海”を切り出す課長。参加者たちは追従するが、課長はもっと考えてほしいと言う。そこでメンバーが慎重論を主張すると、課長はすでに決まったことと応じる。全員に諦めの表情が浮かぶ。 意見を引き出す働きかけとブレない会議運営
2022 11 1376 容認できな副業 ソフト開発会社 開発課
課長
利益の薄いプロジェクトが突然中止され、中心メンバーが強く反発。そこへ、そのプロジェクトが他社に採用されるらしいという情報が舞い込む。技術流失の懸念を持った課長は、元メンバーに副業じゃないかとの探りを入れる。 部下行動のサインとリスクへの毅然たる対応
1375 暗黙のルールに戸惑う新人 事務用品商社 営業課
課長
新人が配属早々に職場の社風や暗黙のルールとぶつかり始める。ルールを守らない新人を、課長は教育訓練の一環と注意するが、新人は反発。課長は、その主張に一定の合理性を認めるが、周囲からの孤立を懸念する。 組織のビジョン・ミッションと根拠を明示した指導
2022 10 1374 テレワークと進捗管理 食品メーカー 営業企画課
課長
共有スケジュールを確認し、テレワーク中の部下にチャットで仕事を指示する課長。だが、部下の仕事の予定がズレ込む。翌朝、それを知った課長は狼狽し、なぜ共有スケジュールを変更しなかったのか、部下を詰問する。 声かけと管理ツールに対する思い込み排除
1373 頼んだことを忘れる新人 衛生商品メーカー 営業課
課長
配属された新人は頼まれた仕事をすぐに忘れる。教育担当が確認を求めてもまだやっていない。忘れることを繰り返し、甘えるように助けも求める。課長に相談しても、それが教育と庇うばかり。教育担当はその対応に呆れる。 進捗状況の確認と指導計画に基づく再教育
2022 9 1372 脱在宅勤務のストレス 食品メーカー 業務部
課長
子育て中の部下が在宅勤務をフル活用する一方、不妊治療をおこなっている部下は出勤に不公平感を抱く。出勤日数が増える中、在宅勤務者はプレッシャーを感じ、周囲の冷たい視線が気になり、出社日は頭痛がするという。 偏りのないマネジメントとハイブリット勤務の構築
1371 定年後のキャリア形成 製薬会社 営業課
リーダー
営業チームのサポートを任された再雇用者。その後、リーダーは課長に「こちらから聞かないと、積極的に教えてくれない」と相談を持ちかける。再雇用者は中途半端なポジションに葛藤を抱きバランスをとって働いていると語る。 多様なニーズの把握と必要な役割・権限の付与
2022 8 1370 正社員登用に戸惑う契約社員 保険会社 運用サービス部
課長
正社員登用とチーフ職への昇進を打診された契約社員は「不安のほうが大きい」と答えるが、課長はすでに定型事務の半分がなくなっていると本人に畳みかける。課長は、なぜこんないい話に乗ってこないのか不思議に思う。 イメージ喚起のサポートと内的報酬へのフォーカス
1369 責任回避のための報連相 家電メーカー 研修チーム
リーダー
些細なことでも報連相を欠かさない部下。リーダーはいちいち報連相に来なくてもいいと伝える。その後、営業本部長への報告の遅れが生じ、リーダーから事情を話してほしいと懇願するが、それは担当者の仕事と指摘される。 思考・行動の修正と対話によるコミュニケーション
2022 7 1368 ジョブ型雇用への反発 飲料メーカー マーケティング課
課長
販促チームの係長からジョブ型社員の応援要請を受けた課長。ジョブ型社員を理由に断り、駆け出しを応援に出す。教えることが多すぎて逆に負担のが大きかったとこぼす係長は、職場のサポート体制の行方に不安が募る。 部下のキャリアへの関わりと新たなチーム作り
1367 Z世代の目標設定 ビル設備管理会社 事業課
課長
課長はある若手にリーダーへの昇進推薦を打診するが、本人は「もともと定年まで勤める気はなく、早期に転職することも考えていた」と打ち明ける。その言葉を受けて、どう目標を設定していけばよいのか途方に暮れてしまう。 他者の価値観の受容と関係性を構築する対話
2022 6 1366 地域貢献に後ろ向きの上司 保険会社 営業課
課長
本社から地方支社に赴任した損保の営業課長。部下が落ち葉掃除をしたり、地域商店会のイベントに参加することに苦手意識を感じる。あるとき、総出で雪かきを提案され、安易に判断を下していいものか考え込んでしまう。 キャリアの見直しと地方独特の文化への理解
1365 シニア社員ばかりの会議 菓子メーカー マーケティング部
部長
シニアが多数を出席する会議。部長は若手にまず話させようとするが、いつもシニアが割り込む。元上司や先輩ばかりで遠慮が働く。若手はその仕切りにがっかりし、シニアたちに話を合わせて黙っているほうが得策だと思う。 多種多様な意見を出す工夫と各属性の視点
2022 5 1364 自覚できないモラハラ 事務用品商社 営業部
課長
オンライン会議で、女性部下にチャット等でいろいろ送る係長。部下は課長に相談するが、受け流さないとやっていけないと言われる。その後、課長が係長に確認すると、コミュニケーションをとろうと考えているだけと言われる。 課題の先取り・対策と容認基準のアップデート
1363 テレワーク中の飲酒 飲料メーカー 営業課
課長
テレワーク中の部下の営業報告に怪しい文面を見つけた課長。酔っていたかもしれないと説明するが、その後も顧客を非難する営業報告が当該顧客へ誤送信されたことが発覚。だが、それは顧客に非があると反論される。 部下からの意見の受容と就業時間軸による判断
2022 4 1362 “脱ハンコ”の壁 機械メーカー 営業推進課
課長
稟議書のシステム上の処理を決めた職場。だがトライアル早々、課長が承認の取り消しを求める。職場委員は、そんな機能はないので、役員に差し戻してもらうように伝えるが、課長は自分の立場はどうなると猛烈に反発する。 全社視点での理解とシステム化の導入
1361 ”教えて”新人 ITソリューション販売会社 販売課
課長
課長は、周囲のサポートを当然視する若手を違うチームに異動させ、自立を求める。だが、コロナ禍で働き方が大きく変化する中、業績が一向に上向かない若手は、以前のチームにいれば、こんなことにならなかったと言い募る。 問題点の正しい指摘と新人教育による意識改革
2022 3 1360 復職後のパフォーマンス低下 製薬メーカー 商品企画課
課長
約1年間休職後、職場復帰した主任。慣らし勤務の後、課長は幹部プレゼンの仕事を任せるが、主任からは何も発信されない。チームミーティングを開いても、口を閉ざしたまま。その後、代役選任の申出を受け、課長は戸惑う。 丁寧な現状把握としっかりしたフォロー
1359 キャリアビジョンのない上司 システム開発会社 システム設計
課長
若い部下がいう“10年後の姿”にピンとこない課長。部長が将来の後方支援のために新しいプログラムの勉強をしていることに驚く。人事課長からはキャリア面談のために、明確なキャリアビジョンの必要性を指摘され考え込む。 自分の立ち位置の把握と仕事環境の変化
2022 2 1358 評価とモラルハザード 電機メーカー 営業
課長
三度も昇進が見送られた営業のエース。成績はいいのに、素行面で評価を下げられた若手。モチベーションの低下が危惧される中、課長は組織で仕事をしているという自覚をもってほしいと伝えるが、当事者たちは反発する。 行動特性への理解とチームとしての業績向上
1357 報告が遅いテレワーク社員 日用品卸売り 物流管理部
課長
テレワーク中の若手の報告の遅れに悩む係長。リストを作って報告するよう対面で指示を出すが、声をかけなければリスト自体も上がってこない。対面指導で解決すると踏んでいた課長は、係長にどうアドバイスすべきか悩む。 報告のための環境整備とプロセスの確認
2022 1 1356 専門性が活かせない仕事 建築会社 技術支援課
課長
文化財的な建築物の保全に興味のある若手。自然災害を契機に、会社は一般建築を手がけるようになり、将来に不安を抱く。上司になにをいつまで頑張ればよいのかと聞くが、上司はそれは自分の悩みでもあり、黙り込む。 将来につながる経験やスキルの再点検
1355 再雇用者の目標設定 食品販売会社 支店
課長
目標シートの作成によって再雇用者の役割が明確になるが、支店長は知識不足を嘆く本人のウワサを聞く。確認すると、“頭”で新しい仕事をするのは辛く、現場の仕事が合っているという。支店長はどう活すべきか考え込む。 仕事の再出発と能力開発機会の付与

2021年

発行年月 No. ケーステーマ 業種 職種・役職 要旨 キーワード
2021 12 1354 課長を頭越しにする部下 自動車部品メーカー 技術部
課長
海外から帰国したばかりのリーダー。上司はその強引な仕切りに唖然する。ある日、頼みもしない部次長会議のドラフトを上げてくるが、原案のまま会議を通過する。室長の出る幕がなくなり、“でしゃばり過ぎ”との思いを強くする。 役割・期待の明示と信頼関係の醸成
1353 根回しがないオンライン会議 システム会社 システム開発部
課長
オンライン会議で、営業責任者が数日前にきた急な「仕様変更依頼」を持ち出す。開発担当者が拒絶する中、開発責任者は最初から担当者を巻き込むべきだったと指摘するが、どうすべきか、両者とも妙案が浮かばない。 対話量を増やす工夫と行き違い防止の確認
2021 11 1352 行き過ぎた副業 生活用品メーカー マーケティング課
課長
会社から副業の許可を得た先輩がそれを後輩にも手伝わせる。後輩の訴えを受けた上司が詰問するが、本業は疎かにしていない、影響ばかり気にするから目ぼしいヒット商品が生まれないと反論され、上司は答えに窮す。 仕事管理の徹底と個別ミーティングの実施
1351 リモート会議のマナー 損害保険会社 営業
課長
リモート会議のマナーやルールを決めたい課長。あるメンバーが肌を露出させた女性の服装を問題視する。そこから、以前に女性の部屋に一瞬映し出された洗濯物のことに触れた課長の発言がクローズアップされてしまう。 リモート環境の定義と節度ある態度・言動
2021 10 1350 脱対面営業への対応 健康食品メーカー 開発部
課長
オンラインによる非対面営業を余儀なくされる営業メンバー。ベテランたちがその難しさを訴える中、部長は課長に、若手に既存客、ベテランに新規という割り当てを指示するが、課長はベテランたちの反発を考慮し考え込む。 新しい営業スタイルのスタンダードと組織活性化
1349 リモートワークとOJT 事務機器販売会社 営業
課長
在宅勤務を実施中、あるメンバーが新人に対する苦情を上げる。OJTリーダーはまともな教育ができないと言う。工夫するように課長が畳みかけると、リモート環境では無理と返す。新人本人も退職したほうがいいのかと悩む。 「時間」と「空間」の共有を意識した指導方法
2021 9 1348 休職を繰り返す社員 情報システム会社 開発部
課長
課長がメンタル休職者の職場復帰に対応する。まず軽い仕事を任せるが、「もっと仕事を回してほしい」との本人の申出に応じる。しかし、3カ月が経過し た頃、本人の顧客から打ち合わせの時間に来ないという電話を受ける。 状況の適切な把握とベビーステップの実行
1347 働き方改革と疲弊する管理者 化学メーカー 営業
課長
残業が規制されている部下に代わって遅くまで居残る課長。部長は係長に手伝うように打診するが、課長は実現可能性を疑う。課長は業務効率化を優先すべきと主張するが、部長はまず管理職が行動すべきと畳み掛ける。 管理者自身の仮説の立案と業務改革の取り組み
2021 8 1346 テレワーク勤務者の評価 広告企画会社 営業部
課長
テレワークを導入する職場。出勤組は「アシストが多い」と訴え、“普通”の評価では納得できないと主張するが、在宅組はそれは仕事と反論する。最終的に、在宅組は標準の評価になるが、出勤組は納得できないと反発する。 正確な現状把握と事実に基づく公平な評価
1345 報告のない相談 園芸用品製造販売会社 営業
課長
部下から突然「納期遅れ」の報告を受けた課長。自力で画策していて時間がすぎたという。課長は叱責するが、指導の矛盾を部下から突かれ、小さいことでもすぐに報告すべし、と言い放つ。部下は「また昔へ後戻りだ」と思う。 信頼関係の樹立と受け入れやすい支援スタイル
2021 7 1344 男性が進出した女性の職場 化粧品メーカー 美容本部
部長・スーパーバイザー
デパートの化粧品対面販売ブースの女性スーパーバイザーが研修センターへの異動を命じられる。男性新人を育て、業務は男性に引き継げという。現場のリーダーに猛反発され、そう簡単に進むとも思えず、考え込んでしまう。 現場の意識改革とメンバーの不満の受け止め
1343 中高年のキャリア形成 食品製造販売メーカー 営業企画
課長
営業一筋の役職定年者が、新規のソリューション営業への協力を上司に申し出る。レディネスを理由に難色を示すが、本人は食い下がる。だが、若いメンバーからもネガティブなコメントが止まらず、上司は考え込んでしまう。 意欲・能力の見極めと成長機会の付与
2021 6 1342 他部門の部下への根回し システム会社 技術部
リーダー
システム更新を任されたリーダーが他部門の若手に協力を打診するが、若手が所属する部門のリーダーから厳重クレームが入る。「明らかなルール違反」などととまくし立てられ、建前ばかり主張する相手に反発心を感じる。 仕事のボーダーの明確化と的確な状況把握
1341 個別面談ルールの功罪 精密機械メーカー 営業
課長
個別面談でいつも一方的に話してしまう課長。頻度や時間も変則的になり、係長や若手の悩みを知らなかったことを知って個別面談に限界を感じる。そして、自分を非難するアンケートの結果を見て、目の前が真っ暗になる。 意義の確認と部下が話せるような工夫
2021 5 1340 処遇差に配慮しない管理者 スーパーマーケット 売り場コーナー
チーフ
係長の不在時にはベテランパートが実質的な責任者として振る舞う売場。判例を契機に、店長からパートに社員の仕事をさせないようにとの指示が出る。だが矜持を否定されたパートの涙の訴えに、売場責任者は撤回する。 職務の境界の明確化と“相互乗り入れ”の明示
1339 表面化しないモラハラ 菓子メーカー 支社
支社長
事務担当のベテラン女性社員の陰口に頭を悩ます支社長。ある部下の訴えを受け、本人に水を向けると、逆に猛反発される。その後、本人から伝え聞いた別の部下から詰問される。支社長はその情報操作に凄さに舌を巻く。 悪質化の防止と関係者への公平なヒアリング
2021 4 1338 外国人社員による業務改善 化粧品会社 営業推進室
室長
外国人が多い新設の営業推進室。設立早々に各地の営業所からクレームが続出する。室長が確認すると、過剰サービスを断っただけと反論される。企業理念の衰退を危惧する中、社内には外国人を賛美する声も出てくる。 相互理解の促進とモットー・理念の具体化
1337 疲弊するOJT指導者 ドラッグストア 仕入れ部門
部門長
若手の教育指導を命じられた新任係長。商品の入れ替えを指示するが、ある日、方針に反する大量発注が発覚。若手は自分で判断するように指導されたと主張し、係長はまったくのノーマーク。部門長は適任だったのか悩む。 認識の統一とPDCAを意識した教育指導
2021 3 1336 メンタル不調の疑惑 通販会社 コールセンター
センター長
若手を教育担当に抜擢した上司。その後、その若手は相談を持ち込んで急に泣き出し、自分は「足手まとい」と訴える。遅刻も目立ち、たびたび休むようになるが、ある日飲みに行っているという話を聞き、考え込んでしまう。 マッチングや負荷の確認と丁寧なサポート
1335 カスタマーハラスメント ホテル フロントサービス
課長
男性客から広い部屋への交換を強く要求されたフロント係。近辺のホテルへの仲介を迫られ、手配する。だが、キャンセル料を請求すると、男性客は激高する。SNSで理不尽さを広めてやる脅された上司は、請求を断念する。 心理的安全の保障と脅し文句への冷静な判断
2021 2 1334 キャリア設計と評価面談 電機メーカー 労務課
課長
新規開発のための若手によるプロジェクト。だが、現場の協力が得られないため、リーダーが部長たちに詰問するが、メンバーの方向性は合っているのかと逆に質される。確認すると、基本的な方向性が割れていることに驚く。 CDPに沿った指導と目標管理制度の活用
1333 テレワークと情報共有 IT企業 事業企画課
課長
テレワークの長労働時間が問題になり、課長は残業の多い部下にこれから毎日、その日の業務計画と結果を共有したいと伝える。部下は作業も途切れ席も外せなくなるため、テレワークが窮屈で逆に非効率に感じてしまう。 業務詳細の記述とコミュニケーションの工夫
2021 1 1332 担当者が抜けた職場 生鮮食品会社 加工工場
工場長
機械修理担当の突然の退職。後継者の採用がままならない中、工場長は見ないふりを決め込む従業員が多いことを知る。責任追及を制止されるところへ、課長代理から機械担当を引き受ける申出を受け、工場長は考え込む。 生産計画の適正化とコアコンピタンスの再構築
1331 現状に満足する中高年社員 システム開発会社 開発課
課長
課長職をみずから降りて、地味な仕事をこなすベテラン部下。上司は若手の技術指導を期待するが、自慢話ばかりで敬遠される。研修会の講師を任せても「基本が大事」を繰り返すばかり。上司はどんな仕事を与えるか悩む。 本人の得手不得手の理解と組織課題の解決

2020年

発行年月 No. ケーステーマ 業種 職種・役職 要旨 キーワード
2020 12 1330 プロジェクトとライン システム会社 プロジェクト
リーダー
新規開発のための若手によるプロジェクト。だが、現場の協力が得られないた め、リーダーが部長たちに詰問するが、メンバーの方向性は合っているのかと逆に質される。確認すると、基本的な方向性が割れていることに驚く。 ラインの現状把握と自前の言葉の説明
1329 上司を無視するベテラン社員 精密機械メーカー 営業
課長
若くして抜擢された課長。前課長から十分な引き継ぎもなく、アドバイスを求めても突き放される。前課長の口出しでクレーム対応の流れも変わってしまう。課長は前課長に苦言を呈するが、その二面性のある対応に考え込む。 役割期待の明治とやりがいを感じる働き方
2020 11 1328 代行業者からの退職申出 電機メーカー 総務課
課長
ある朝、課長に退職代行業者から電話が入り、出勤していない部下の退職を通告される。引き継ぎの懸念が浮き彫りになり、とくにプロジェクトは不明な点ばかり。課長は業者に電話で質すが、「代理人ではない」と言われる。 直接対話への努力と他の部下への波及防止
1327 スマホ禁止への反発 総合化学メーカー マーケティング課
課長
部下たちのスマホに頭を悩ます課長。ある日の会議で若手をどやしつけると、メモしていただけと反論されてしまう。課長は会議にスマホを持って参加しないことをルールとして宣言するが、“感覚が古い”という反発が広がる。 気遣いの声かけと有益なルール策定
2020 10 1326 心の対話を減らす効率化 医療機器メーカー 事業推進部1課
課長
効率化のためにフリーアドレスとチャット機能を整備した職場。それに苦手意識のある課長は人を介して部下を呼びだす。部下から「報告はチャットで上げている」と畳み掛けられ、部下が見えないことに大きなストレスを感じる。 IT化への意欲と生まれた時間の有効活用
1325 OJTを拒否する新人 ITソリューション 技術部
マネージャー
技術力を期待されてコンペに参加した新卒。周囲の訴えを受け、上司は協調性や連携を学ぶように示唆するが、本人は“馴れ合い”と反発する。指示したマナー関係の書籍を読んだか否かわからないままコンペ当日を迎える。 体系的な教育計画とPDCAを意識した指導
2020 9 1324 心の不調に気づかない部下 生活用品メーカー 営業2課
課長
メイン担当を任された入社2年目の社員。トラブルを起こしても、逆に労いを受け、居たたまれない。体調不良が続く中、心療内科で「適応障害」の診断を受ける。自分はメンタル不調とは思わないが、翌日から出社できなくなる。 個性に合わせた育成体制とメンターのサポート
1323 管理者とリカレント教育 設備機器メーカー 営業課
課長
営業部長は5G対応機器の研修を課長に指示する。だが課長は“今さら”と係長に投げる。その後、係長は事故に遭い骨折。課長は重要顧客の問い合わせに適当に答えるが、商談が進む中で、できないことが明らかになる。 教育機会の活用と情報共有によるリスク管理
2020 8 1322 成果とプロセス 医療器具メーカー 営業第一部
課長
課長は係長候補に推薦する年次の主任のことが気になっている。年度の個人売上目標は達成しているが、それは一時的なもので、来期の継続は定かではない。 そこで、プラス評価は難しいと伝えるが、反発を受ける。 プロセスへのコミットと部下の成長機会の確保
1321 中間報告をしない部下 カーディーラー 営業所
所長
所長が100人集客のキャンペーンを企画。チームを二手に分け、若手4人は個人客の開拓を開始する。だが、開催1週間前に状況を確認すると、合計で20人。所長は、なぜもっと早く報告しなかったのかと詰問する。 時期・方法等の明確化とこまめな声かけ
2020 7 1320 適性を自分で決める若手社員 情報サービス システム事業開発課
課長
会社がコンサルティング力のあるSE育成をめざす中、あるSEに営業への異動の話が舞い込む。上司は本人から対人関係が苦手と聞かされるが、営業責任者からコミュニケーション力はSEには必須と指摘され、言葉を失う。 希望職務の確認とコミュニケーション力の意味
1319 地域限定社員の不満 飲料メーカー 営業企画課
課長
支店の地域事情に詳しいエリア総合職の女性。全国会議の同行を申し出るが、課長はルールを根拠に難色を示し、総合職を同行させる。地域事情をうまく説 明できなかった課長は、女性を連れていくべきだったと愚痴る。 相応の責任・裁量の付与と両立支援への配慮
2020 6 1318 プロジェクトの権限 ITメーカー 総務課長 新人定着率が悪い原因を探るために聞き取り調査を始めた特命プロジェクト。だが、人選や調査内容をめぐって現場責任者たちが反発。これを力でねじ伏せ たため、「上から目線だ」という不評が現場に広がる。 信頼関係の構築と改善施策の優先順位づけ
1317 正解を求める部下 旅行代理店 商品企画課長 上司から年功的な会議運営の是正を促された課長。だが、次の会議でもベテランが冒頭から仕切る流れが出来る。一応は若手に意見を求めるが、深く掘り下 げず、一見順調な会議の進行に課長は満足してしまう。 会議の狙いの共有と多面的な視点からの誘い
2020 5 1316 不正を見逃す上司 機器メーカー 組立課課長 新モデルの量産開始の確認会議で「間に合う」と説明する課長。準備が進んでいない班長は懸念を表明するが、間に合えばいいと応じる。量産前日に、班長の点検省略の申し出も認めるが、クレームが発生する。 行動基準の明確化とそれに沿った判断・指示
1315 異文化ルールへの戸惑い 商社 課長 職場のタイ人たちと仲のいいベテラン係長。マレーシアで大豆の不作が発生するが、同国籍人の協力申し出も突き放す。係長の現地との強引な交渉にだれも口を挟めない中、現地ルールに違反したことが発覚する。 フェイバリティズムの回避と変化への適応
2020 4 1314 進まないRPA化 電機メーカー 人事課長 RPA化のためにワークフローを把握したい担当者が、上司に部内会議の開催を求める。だが、上司は後ろ向きで、個人の努力で省力化すべきと考えているが、それでは効率化できないと若手に指摘され、考え込む。 正確な業務負荷の見積りと現場全員の改善活動
1313 シニア社員の出向 家電メーカー 営業課長 親会社から来たシニア社員。古巣の後輩たちにぞんざいな物言いをするため、上司が注意するが、本人は軽く受け流す。その後、客先からの苦情を本人に質すと、あくまで客先製品の品質のためだと反論される。 社員としての意識づけと強みを活かす対話
2020 3 1312 後手に回ったリファー 製薬会社 市場調査室室長 新任室長への業務引き継ぎを再三引き延ばされる係長。超過勤務が続く中、あるミスが原因で最終評価も下げられる。その後、体調を崩して休みがちとなった係長は、うつ傾向という診療内科の診断を室長に告げる。 勤務調整の体制づくりと情緒的サポート
1311 中高年者を軽んじる管理者 システム開発会社 開発部マネージャー 若手の育成を依頼され、新プロジェクトからも外される年配社員。一方で、若手らは仕事に忙殺され、年配社員への不満を漏らす。それを耳にした年配社員が上司に若手の負担を軽減を提案するが、一蹴されてしまう。 多様性を生かす力と中高年者の成長実感
2020 2 1310 人間関係が左右する評価 化学メーカー 企画開発課課長 課長が同期部下2人のうち1人を昇進させる考課表を提出。部長は別の1人のほうが仕事の難易度も高く量も多いと指摘する。結局、同時昇進となるが、別の1人は転職を申し出て、課長のやり方に疑問を呈する。 成果主義への理解と目標管理を通じた実践
1309 報告を嫌がる上司 損害保険会社 支店長 報告を上げてもなんの行動もとらない支店長。部下たちはしだいに報告を敬遠する。ある部下が報告のルール化を求めらるが、支店長は自分の行動が義務化されかねないため、報告の励行をやめたいと考え込む。 コミュニケーションの改善とチームによる問題解決
2020 1 1308 コネを独占する役職定年者 建設機械部品メーカー 資材課課課長 新任課長が役職定年で課長職を退いたベテランの人脈を継承しようとするが停滞する。ある日、若手のミスで納期遅延が発生しかねない事態となるが、上司が本人を叱責する中、ベテランの根回しでたちまち解決する。 明確な計画の共有と余裕をもった技能伝承
1307 時短勤務者の目標設定 婦人ファッション小物販売 エリア統括 育児時短勤務で働く女性社員がプロジェクトに参加するが、初めて半期目標の未達を経験する。上司にプロジェクトメンバーから外れ、目標を下げてほしいと申し出るが、彼女の良さをつぶしてしまわないかと考え込む。 リアリティの把握と多面的な情報収集