2021年
No. | 業種 |
要旨 |
|||||
2021 | 12 | 1354 | 課長を頭越しにする部下 | 自動車部品メーカー | 技術部 課長 |
海外から帰国したばかりのリーダー。上司はその強引な仕切りに唖然する。ある日、頼みもしない部次長会議のドラフトを上げてくるが、原案のまま会議を通過する。室長の出る幕がなくなり、“でしゃばり過ぎ”との思いを強くする。 | 役割・期待の明示と信頼関係の醸成 |
1353 | 根回しがないオンライン会議 | システム会社 | システム開発部 課長 |
オンライン会議で、営業責任者が数日前にきた急な「仕様変更依頼」を持ち出す。開発担当者が拒絶する中、開発責任者は最初から担当者を巻き込むべきだったと指摘するが、どうすべきか、両者とも妙案が浮かばない。 | 対話量を増やす工夫と行き違い防止の確認 | ||
2021 | 11 | 1352 | 行き過ぎた副業 | 生活用品メーカー | マーケティング課 課長 |
会社から副業の許可を得た先輩がそれを後輩にも手伝わせる。後輩の訴えを受けた上司が詰問するが、本業は疎かにしていない、影響ばかり気にするから目ぼしいヒット商品が生まれないと反論され、上司は答えに窮す。 | 仕事管理の徹底と個別ミーティングの実施 |
1351 | リモート会議のマナー | 損害保険会社 | 営業 課長 |
リモート会議のマナーやルールを決めたい課長。あるメンバーが肌を露出させた女性の服装を問題視する。そこから、以前に女性の部屋に一瞬映し出された洗濯物のことに触れた課長の発言がクローズアップされてしまう。 | リモート環境の定義と節度ある態度・言動 | ||
2021 | 10 | 1350 | 脱対面営業への対応 | 健康食品メーカー | 開発部 課長 |
オンラインによる非対面営業を余儀なくされる営業メンバー。ベテランたちがその難しさを訴える中、部長は課長に、若手に既存客、ベテランに新規という割り当てを指示するが、課長はベテランたちの反発を考慮し考え込む。 | 新しい営業スタイルのスタンダードと組織活性化 |
1349 | リモートワークとOJT | 事務機器販売会社 | 営業 課長 |
在宅勤務を実施中、あるメンバーが新人に対する苦情を上げる。OJTリーダーはまともな教育ができないと言う。工夫するように課長が畳みかけると、リモート環境では無理と返す。新人本人も退職したほうがいいのかと悩む。 | 「時間」と「空間」の共有を意識した指導方法 | ||
2021 | 9 | 1348 | 休職を繰り返す社員 | 情報システム会社 | 開発部 課長 |
課長がメンタル休職者の職場復帰に対応する。まず軽い仕事を任せるが、「もっと仕事を回してほしい」との本人の申出に応じる。しかし、3カ月が経過し た頃、本人の顧客から打ち合わせの時間に来ないという電話を受ける。 | 状況の適切な把握とベビーステップの実行 |
1347 | 働き方改革と疲弊する管理者 | 化学メーカー | 営業 課長 |
残業が規制されている部下に代わって遅くまで居残る課長。部長は係長に手伝うように打診するが、課長は実現可能性を疑う。課長は業務効率化を優先すべきと主張するが、部長はまず管理職が行動すべきと畳み掛ける。 | 管理者自身の仮説の立案と業務改革の取り組み | ||
2021 | 8 | 1346 | テレワーク勤務者の評価 | 広告企画会社 | 営業部 課長 |
テレワークを導入する職場。出勤組は「アシストが多い」と訴え、“普通”の評価では納得できないと主張するが、在宅組はそれは仕事と反論する。最終的に、在宅組は標準の評価になるが、出勤組は納得できないと反発する。 | 正確な現状把握と事実に基づく公平な評価 |
1345 | 報告のない相談 | 園芸用品製造販売会社 | 営業 課長 |
部下から突然「納期遅れ」の報告を受けた課長。自力で画策していて時間がすぎたという。課長は叱責するが、指導の矛盾を部下から突かれ、小さいことでもすぐに報告すべし、と言い放つ。部下は「また昔へ後戻りだ」と思う。 | 信頼関係の樹立と受け入れやすい支援スタイル | ||
2021 | 7 | 1344 | 男性が進出した女性の職場 | 化粧品メーカー | 美容本部 部長・スーパーバイザー |
デパートの化粧品対面販売ブースの女性スーパーバイザーが研修センターへの異動を命じられる。男性新人を育て、業務は男性に引き継げという。現場のリーダーに猛反発され、そう簡単に進むとも思えず、考え込んでしまう。 | 現場の意識改革とメンバーの不満の受け止め |
1343 | 中高年のキャリア形成 | 食品製造販売メーカー | 営業企画 課長 |
営業一筋の役職定年者が、新規のソリューション営業への協力を上司に申し出る。レディネスを理由に難色を示すが、本人は食い下がる。だが、若いメンバーからもネガティブなコメントが止まらず、上司は考え込んでしまう。 | 意欲・能力の見極めと成長機会の付与 | ||
2021 | 6 | 1342 | 他部門の部下への根回し | システム会社 | 技術部 リーダー |
システム更新を任されたリーダーが他部門の若手に協力を打診するが、若手が所属する部門のリーダーから厳重クレームが入る。「明らかなルール違反」などととまくし立てられ、建前ばかり主張する相手に反発心を感じる。 | 仕事のボーダーの明確化と的確な状況把握 |
1341 | 個別面談ルールの功罪 | 精密機械メーカー | 営業 課長 |
個別面談でいつも一方的に話してしまう課長。頻度や時間も変則的になり、係長や若手の悩みを知らなかったことを知って個別面談に限界を感じる。そして、自分を非難するアンケートの結果を見て、目の前が真っ暗になる。 | 意義の確認と部下が話せるような工夫 | ||
2021 | 5 | 1340 | 処遇差に配慮しない管理者 | スーパーマーケット | 売り場コーナー チーフ |
係長の不在時にはベテランパートが実質的な責任者として振る舞う売場。判例を契機に、店長からパートに社員の仕事をさせないようにとの指示が出る。だが矜持を否定されたパートの涙の訴えに、売場責任者は撤回する。 | 職務の境界の明確化と“相互乗り入れ”の明示 |
1339 | 表面化しないモラハラ | 菓子メーカー | 支社 支社長 |
事務担当のベテラン女性社員の陰口に頭を悩ます支社長。ある部下の訴えを受け、本人に水を向けると、逆に猛反発される。その後、本人から伝え聞いた別の部下から詰問される。支社長はその情報操作に凄さに舌を巻く。 | 悪質化の防止と関係者への公平なヒアリング | ||
2021 | 4 | 1338 | 外国人社員による業務改善 | 化粧品会社 | 営業推進室 室長 |
外国人が多い新設の営業推進室。設立早々に各地の営業所からクレームが続出する。室長が確認すると、過剰サービスを断っただけと反論される。企業理念の衰退を危惧する中、社内には外国人を賛美する声も出てくる。 | 相互理解の促進とモットー・理念の具体化 |
1337 | 疲弊するOJT指導者 | ドラッグストア | 仕入れ部門 部門長 |
若手の教育指導を命じられた新任係長。商品の入れ替えを指示するが、ある日、方針に反する大量発注が発覚。若手は自分で判断するように指導されたと主張し、係長はまったくのノーマーク。部門長は適任だったのか悩む。 | 認識の統一とPDCAを意識した教育指導 | ||
2021 | 3 | 1336 | メンタル不調の疑惑 | 通販会社 | コールセンター センター長 |
若手を教育担当に抜擢した上司。その後、その若手は相談を持ち込んで急に泣き出し、自分は「足手まとい」と訴える。遅刻も目立ち、たびたび休むようになるが、ある日飲みに行っているという話を聞き、考え込んでしまう。 | マッチングや負荷の確認と丁寧なサポート |
1335 | カスタマーハラスメント | ホテル | フロントサービス 課長 |
男性客から広い部屋への交換を強く要求されたフロント係。近辺のホテルへの仲介を迫られ、手配する。だが、キャンセル料を請求すると、男性客は激高する。SNSで理不尽さを広めてやる脅された上司は、請求を断念する。 | 心理的安全の保障と脅し文句への冷静な判断 | ||
2021 | 2 | 1334 | キャリア設計と評価面談 | 電機メーカー | 労務課 課長 |
新規開発のための若手によるプロジェクト。だが、現場の協力が得られないため、リーダーが部長たちに詰問するが、メンバーの方向性は合っているのかと逆に質される。確認すると、基本的な方向性が割れていることに驚く。 | CDPに沿った指導と目標管理制度の活用 |
1333 | テレワークと情報共有 | IT企業 | 事業企画課 課長 |
テレワークの長労働時間が問題になり、課長は残業の多い部下にこれから毎日、その日の業務計画と結果を共有したいと伝える。部下は作業も途切れ席も外せなくなるため、テレワークが窮屈で逆に非効率に感じてしまう。 | 業務詳細の記述とコミュニケーションの工夫 | ||
2021 | 1 | 1332 | 担当者が抜けた職場 | 生鮮食品会社 | 加工工場 工場長 |
機械修理担当の突然の退職。後継者の採用がままならない中、工場長は見ないふりを決め込む従業員が多いことを知る。責任追及を制止されるところへ、課長代理から機械担当を引き受ける申出を受け、工場長は考え込む。 | 生産計画の適正化とコアコンピタンスの再構築 |
1331 | 現状に満足する中高年社員 | システム開発会社 | 開発課 課長 |
課長職をみずから降りて、地味な仕事をこなすベテラン部下。上司は若手の技術指導を期待するが、自慢話ばかりで敬遠される。研修会の講師を任せても「基本が大事」を繰り返すばかり。上司はどんな仕事を与えるか悩む。 | 本人の得手不得手の理解と組織課題の解決 |
2020年
No. | 業種 |
要旨 |
|||||
2020 | 12 | 1330 | プロジェクトとライン | システム会社 | プロジェクト リーダー |
新規開発のための若手によるプロジェクト。だが、現場の協力が得られないた め、リーダーが部長たちに詰問するが、メンバーの方向性は合っているのかと逆に質される。確認すると、基本的な方向性が割れていることに驚く。 | ラインの現状把握と自前の言葉の説明 |
1329 | 上司を無視するベテラン社員 | 精密機械メーカー | 営業 課長 |
若くして抜擢された課長。前課長から十分な引き継ぎもなく、アドバイスを求めても突き放される。前課長の口出しでクレーム対応の流れも変わってしまう。課長は前課長に苦言を呈するが、その二面性のある対応に考え込む。 | 役割期待の明治とやりがいを感じる働き方 | ||
2020 | 11 | 1328 | 代行業者からの退職申出 | 電機メーカー | 総務課 課長 |
ある朝、課長に退職代行業者から電話が入り、出勤していない部下の退職を通告される。引き継ぎの懸念が浮き彫りになり、とくにプロジェクトは不明な点ばかり。課長は業者に電話で質すが、「代理人ではない」と言われる。 | 直接対話への努力と他の部下への波及防止 |
1327 | スマホ禁止への反発 | 総合化学メーカー | マーケティング課 課長 |
部下たちのスマホに頭を悩ます課長。ある日の会議で若手をどやしつけると、メモしていただけと反論されてしまう。課長は会議にスマホを持って参加しないことをルールとして宣言するが、“感覚が古い”という反発が広がる。 | 気遣いの声かけと有益なルール策定 | ||
2020 | 10 | 1326 | 心の対話を減らす効率化 | 医療機器メーカー | 事業推進部1課 課長 |
効率化のためにフリーアドレスとチャット機能を整備した職場。それに苦手意識のある課長は人を介して部下を呼びだす。部下から「報告はチャットで上げている」と畳み掛けられ、部下が見えないことに大きなストレスを感じる。 | IT化への意欲と生まれた時間の有効活用 |
1325 | OJTを拒否する新人 | ITソリューション | 技術部 マネージャー |
技術力を期待されてコンペに参加した新卒。周囲の訴えを受け、上司は協調性や連携を学ぶように示唆するが、本人は“馴れ合い”と反発する。指示したマナー関係の書籍を読んだか否かわからないままコンペ当日を迎える。 | 体系的な教育計画とPDCAを意識した指導 | ||
2020 | 9 | 1324 | 心の不調に気づかない部下 | 生活用品メーカー | 営業2課 課長 |
メイン担当を任された入社2年目の社員。トラブルを起こしても、逆に労いを受け、居たたまれない。体調不良が続く中、心療内科で「適応障害」の診断を受ける。自分はメンタル不調とは思わないが、翌日から出社できなくなる。 | 個性に合わせた育成体制とメンターのサポート |
1323 | 管理者とリカレント教育 | 設備機器メーカー | 営業課 課長 |
営業部長は5G対応機器の研修を課長に指示する。だが課長は“今さら”と係長に投げる。その後、係長は事故に遭い骨折。課長は重要顧客の問い合わせに適当に答えるが、商談が進む中で、できないことが明らかになる。 | 教育機会の活用と情報共有によるリスク管理 | ||
2020 | 8 | 1322 | 成果とプロセス | 医療器具メーカー | 営業第一部 課長 |
課長は係長候補に推薦する年次の主任のことが気になっている。年度の個人売上目標は達成しているが、それは一時的なもので、来期の継続は定かではない。 そこで、プラス評価は難しいと伝えるが、反発を受ける。 | プロセスへのコミットと部下の成長機会の確保 |
1321 | 中間報告をしない部下 | カーディーラー | 営業所 所長 |
所長が100人集客のキャンペーンを企画。チームを二手に分け、若手4人は個人客の開拓を開始する。だが、開催1週間前に状況を確認すると、合計で20人。所長は、なぜもっと早く報告しなかったのかと詰問する。 | 時期・方法等の明確化とこまめな声かけ | ||
2020 | 7 | 1320 | 適性を自分で決める若手社員 | 情報サービス | システム事業開発課 課長 |
会社がコンサルティング力のあるSE育成をめざす中、あるSEに営業への異動の話が舞い込む。上司は本人から対人関係が苦手と聞かされるが、営業責任者からコミュニケーション力はSEには必須と指摘され、言葉を失う。 | 希望職務の確認とコミュニケーション力の意味 |
1319 | 地域限定社員の不満 | 飲料メーカー | 営業企画課 課長 |
支店の地域事情に詳しいエリア総合職の女性。全国会議の同行を申し出るが、課長はルールを根拠に難色を示し、総合職を同行させる。地域事情をうまく説 明できなかった課長は、女性を連れていくべきだったと愚痴る。 | 相応の責任・裁量の付与と両立支援への配慮 | 2020 | 6 | 1318 | プロジェクトの権限 | ITメーカー | 総務課長 | 新人定着率が悪い原因を探るために聞き取り調査を始めた特命プロジェクト。だが、人選や調査内容をめぐって現場責任者たちが反発。これを力でねじ伏せ たため、「上から目線だ」という不評が現場に広がる。 | 信頼関係の構築と改善施策の優先順位づけ |
1317 | 正解を求める部下 | 旅行代理店 | 商品企画課長 | 上司から年功的な会議運営の是正を促された課長。だが、次の会議でもベテランが冒頭から仕切る流れが出来る。一応は若手に意見を求めるが、深く掘り下 げず、一見順調な会議の進行に課長は満足してしまう。 | 会議の狙いの共有と多面的な視点からの誘い | ||
2020 | 5 | 1316 | 不正を見逃す上司 | 機器メーカー | 組立課課長 | 新モデルの量産開始の確認会議で「間に合う」と説明する課長。準備が進んでいない班長は懸念を表明するが、間に合えばいいと応じる。量産前日に、班長の点検省略の申し出も認めるが、クレームが発生する。 | 行動基準の明確化とそれに沿った判断・指示 |
1315 | 異文化ルールへの戸惑い | 商社 | 課長 | 職場のタイ人たちと仲のいいベテラン係長。マレーシアで大豆の不作が発生するが、同国籍人の協力申し出も突き放す。係長の現地との強引な交渉にだれも口を挟めない中、現地ルールに違反したことが発覚する。 | フェイバリティズムの回避と変化への適応 | ||
2020 | 4 | 1314 | 進まないRPA化 | 電機メーカー | 人事課長 | RPA化のためにワークフローを把握したい担当者が、上司に部内会議の開催を求める。だが、上司は後ろ向きで、個人の努力で省力化すべきと考えているが、それでは効率化できないと若手に指摘され、考え込む。 | 正確な業務負荷の見積りと現場全員の改善活動 |
1313 | シニア社員の出向 | 家電メーカー | 営業課長 | 親会社から来たシニア社員。古巣の後輩たちにぞんざいな物言いをするため、上司が注意するが、本人は軽く受け流す。その後、客先からの苦情を本人に質すと、あくまで客先製品の品質のためだと反論される。 | 社員としての意識づけと強みを活かす対話 | ||
2020 | 3 | 1312 | 後手に回ったリファー | 製薬会社 | 市場調査室室長 | 新任室長への業務引き継ぎを再三引き延ばされる係長。超過勤務が続く中、あるミスが原因で最終評価も下げられる。その後、体調を崩して休みがちとなった係長は、うつ傾向という診療内科の診断を室長に告げる。 | 勤務調整の体制づくりと情緒的サポート |
1311 | 中高年者を軽んじる管理者 | システム開発会社 | 開発部マネージャー | 若手の育成を依頼され、新プロジェクトからも外される年配社員。一方で、若手らは仕事に忙殺され、年配社員への不満を漏らす。それを耳にした年配社員が上司に若手の負担を軽減を提案するが、一蹴されてしまう。 | 多様性を生かす力と中高年者の成長実感 | ||
2020 | 2 | 1310 | 人間関係が左右する評価 | 化学メーカー | 企画開発課課長 | 課長が同期部下2人のうち1人を昇進させる考課表を提出。部長は別の1人のほうが仕事の難易度も高く量も多いと指摘する。結局、同時昇進となるが、別の1人は転職を申し出て、課長のやり方に疑問を呈する。 | 成果主義への理解と目標管理を通じた実践 |
1309 | 報告を嫌がる上司 | 損害保険会社 | 支店長 | 報告を上げてもなんの行動もとらない支店長。部下たちはしだいに報告を敬遠する。ある部下が報告のルール化を求めらるが、支店長は自分の行動が義務化されかねないため、報告の励行をやめたいと考え込む。 | コミュニケーションの改善とチームによる問題解決 | ||
2020 | 1 | 1308 | コネを独占する役職定年者 | 建設機械部品メーカー | 資材課課課長 | 新任課長が役職定年で課長職を退いたベテランの人脈を継承しようとするが停滞する。ある日、若手のミスで納期遅延が発生しかねない事態となるが、上司が本人を叱責する中、ベテランの根回しでたちまち解決する。 | 明確な計画の共有と余裕をもった技能伝承 |
1307 | 時短勤務者の目標設定 | 婦人ファッション小物販売 | エリア統括 | 育児時短勤務で働く女性社員がプロジェクトに参加するが、初めて半期目標の未達を経験する。上司にプロジェクトメンバーから外れ、目標を下げてほしいと申し出るが、彼女の良さをつぶしてしまわないかと考え込む。 | リアリティの把握と多面的な情報収集 |
2019年
No. | 業種 |
要旨 |
|||||
2019 | 12 | 1306 | 人材を囲い込む管理者 | 食品商社 | 営業課長 | 顧客からの出向要請に、課長は部長の人選を拒み、若手で押し切る。だが出向直後、若手から電話で泣きつかれ、ベテランが自分の代替を申し出る。課長はその理由を知り、キャリアに無関心な自分にはっとする。 | 部下のキャリア形成への視点と管理者の自己点検 |
1305 | ミーティングと会議 | 飲料メーカー | 営業推進課長 | 口コミ情報が得られないと、廃止された定例会議の復活を求める声が上がる。会社方針に反し業績に結びつく保障がないため、課長は消極的だが、別のメンバーから応援要請の手間を訴えられ、考え込んでしまう。 | 部下の時間的負担の回避と代替策の実効化 | ||
2019 | 11 | 1304 | インターバル規制の弊害 | 証券会社 | 投資情報部長 | 労組の問題提起を受け、会社は勤務間インターバル制を実施するが、ある部門では顧客の要望に応じきれなくなり、チーフは上司に自部門にはなじまないと訴える。だが、別の社員からは利点も指摘され、判断に迷う。 | 顧客へのアピールとメンバーへの健康経営の訴求 |
1303 | 孤立する喫煙者 | 食品メーカー | 総務部課長 | 頻繁に離席し喫煙所に通う男性社員に、女性たちから不公平との声が上がる。本人は課長に喫煙しないと集中できないと訴える一方、彼女たちのお茶や無駄な雑談と自分のタバコ休憩とはどう違うのかと反論する。 | 注意深い指導と社内外の医療専門家との連携 | 2019 | 10 | 1302 | 働き方改革と顧客満足 | 飲食店チェーン | 店長 | 人手不足が深刻な店舗。正社員の残業規制などが追い討ちをかける。繁忙だけを押し付けられ、パートには不満が蓄積。正社員から改善提案を受けるが、どれも時間やコストがかかるため、店長は考え込んでしまう。 | パート従業員の協力確保と作業レベルの改善 |
1301 | パワハラに萎縮する指導者 | 中堅飲料メーカー | マーケティング課 | 言葉遣いが乱暴な指導役が、新人の有休申請を取り下げさせ、同じミスを連発すると「まるで幼稚園児」「またやったら殴る」と軽口を叩く。課長が注意するとすっかり萎縮してしまい「遠慮が働いている」と説明する。 | 管理者の主体的な関与と事前の心得の伝授 | ||
2019 | 9 | 1300 | レジリエンスの弱い部下 | システム会社 | 営業1課長 | SEが営業に配置転換されるが、その人事に不満があり、注意されると自己防衛的な言い訳を返す。積極的に取り組むよう強い口調で注意されると、SEに戻してほしいと訴え、請求書の送付ミスを機に出社しなくなる。 | 定期的な接触機会の確保とサポーターの選任 |
1299 | 職場のLGBT | 自動車部品メーカー | 財務部課長 | 海外赴任の内示を受けた部下が、同性パートナーの帯同を条件に応じるとカミングアウト。その後、上司が別の部下に内示を出す際に、その件をアウティング。職場中に噂が拡がってしまい、同性愛者から追及される。 | カミングアウト時の確認・同意と差別発言への対応 | ||
2019 | 8 | 1298 | 時短勤務者の評価 | 部品メーカー | 営業企画課長 | 短時間勤務で働く女性社員が評価面談で最低ランクの評価を告げられる。本人は実績にも問題があるとは思えず、抗議する。だが、上司からは周囲のフォローを受けているのだから納得してほしいと説得される。 | 仕事配分の工夫と評価基準の公平さ |
1297 | 行き過ぎた情報共有 | 医療器具卸売会社 | プロジェクトマネジャー | 営業メンバーの欠席でプロジェクトの作業が遅れ、他のメンバーの不満が噴出。リーダーはそれをBCCメールで営業の上司にも同報する。本人から詰問され、上司からは欠席の多さは事前の約束事項と釘を刺される。 | 送信先・送信方法の適切化とメンバー間の協力 | ||
2019 | 7 | 1296 | 再雇用者の仕事の見直し | 精密機器メーカー | 生産技術部 課長 |
ベテランが再雇用され、従来と同じ仕事に従事するが、処遇に不満を募らせる。そこへ、新任課長が新しい期待役割を打診し、オープンマインドになるよう促がす。ベテランは会社を辞める勇気もなく、さらに悶々とする。 | 経験や貢献に対する敬意と関係性の強化 |
1295 | 定まらない目標 | 食品メーカー | 総務人事課長 | 課長は部長の指示を受け、課方針を決定するが、現場に取材に行く必要がある目標もあり、メンバーは働き方改革に逆行すると反発する。課方針をめぐって延々と議論が続き、メンバーは個人目標書を作成できない。 | 仕事実態の把握と目標の実現可能性の検討 | ||
2019 | 6 | 1294 | AIに反発するシニア社員 | 自動車部品メーカー | 技術課技師長 | 工場では設備のIT化を積極的に進めるが、理解できない職長たちは阻害感を感じ、居場所がなくなるという思いを強くする。今後、ラインのAI化が予定され、職長たちの協力を得られるか技師長たちは懸念を感じる。 | 改革目的の明確化とスキル習得・育成の計画 |
1293 | テレビ会議の弊害 | 部品メーカー | 営業部課長 | やたらとテレビ会議をやるため、多くの時間がとられる職場。課長はコミュニケーション不足の解消が目的と説明するが、メンバーからいろいろ問題点を指摘すると、課長はすべては「慣れ」と応じ、周囲はがっかりする。 | 目的の明確化と利点を引き出すための改善 | ||
2019 | 5 | 1292 | 社員のSNS | 飲食店チェーン | 店長 | 人手不足が深刻化し有休消化もままならない店舗。店長はクイズに正解した者に優先的に有休を与える旨をメールで告知するが、不正解となったあるメンバーがツイッターでその顛末を投稿すると、"炎上"してしまう。 | 情報の切り分けとソーシャルメディアポリシー |
1291 | 副業を認めない上司 | 精密機器メーカー | 営業推進課長 | 会社は副業解禁を打ち出すが、それに否定的な課長。すでに副業をやっていた部下に、動機や収入を詰問し、「それでは本業に身が入らない」と突き放す。部下は課長の価値観とはすり合わないと部長へ訴え出る。 | 個人のキャリアと副業解禁の具体的な議論 | ||
2019 | 4 | 1290 | テレワーク社員の孤独 | 輸送機器メーカー | 営業推進課長 | テレワーク利用中の部下が外食光景を頻繁にSNSに投稿。同僚たちの不興を買い、課長が定期面談で注意に及ぶ。しかし、本人は投稿は時間外と説明するとともに、業務内容の変更が伝わってこないと訴える。 | リスク管理の規程整備と"孤立"させない方策 |
1289 | 眠そうな新人 | 電子機器メーカー | 営業企画課長 | いつも眠そうな新人。午後からなら調子が上がるといういう新人に、指導役の先輩も同調し、課長に残業を認めるように訴える。だが、課長はそれを拒絶するとともに、逆に新人をきちんと指導するように苦言を呈す。 | 仕事の効率アップと時間外の適正な管理 | ||
2019 | 3 | 1288 | 昇進うつ | 医療機器メーカー | 営業部首都圏4課 | 昇進と同時に新規営業課を任された課長。営業トップで新規開拓が得意だが、それを部下に上手に伝えられず、しだいにうつ状態に陥っていく。部長に相談しても励まされるだけ。課長はますます不安を膨らませる。 | 部下の役割変化とサポート体制の明確化 |
1287 | 転勤とキャリア選択 | 損保会社 | 営業4課長 | 課長に部長昇進含みの転勤の内示が出る。ただ、妻の体調や子どもの就学、住宅ローンの問題がある。地域限定職の部下の将来展望を知って、さらに心は揺れ動く。だが、部長に「次はないぞ」と言われてしまう。 | 自己理解の促進と選択のための情報収集 | ||
2019 | 2 | 1286 | 下げられた一次評価 | 専門商社 | 営業1課長 | 今期、目標を達成した営業のエースが課長からはb評価を告げられる。課長は事前の口ぶりと異なると詰問されるが、自分は一次評価者に過ぎないと言い訳をする。部長に相談すると部長も自己の判定に懐疑を抱く。 | TPOに応じた進捗管理と部下の動機づけ |
1285 | メールが招いた誤解 | ゲームソフト会社 | 人材開発課長 | ある部下はメールでのやり取りを好み、目と鼻の先にいても、メールで報告や資料を送ってくる。課長は双方向のやり取りをすべきと詰問するが、部下はメールを使う利点について滔々述べ、話は並行線をたどる。 | リーダーの表現力とメンバーの多様性の受容 | ||
2019 | 1 | 1284 | インターンシップの失敗 | 精密機器メーカー | 営業推進部 課長 |
"青田買い"ねらいでインターンを受け入れた営業推進部。課長はいきなり企画業務を任せるが、学生から不満が出され、別の学生は辞退を申し出る。係長がプログラム化の必要性を指摘すると、課長は黙ってしまう。 | 事前の目的の共有化と学生ニーズの把握 |
1283 | 数値化になじまない目標 | 食品加工 | 人事チーム 主任 |
個人目標として「"質のよい"パートの採用」などを掲げた部下。期中に上司が尋ねると「順調」と答える。しかし、期末面談では満点の自己評価を申告してきたのに、現場に足を運び、確認をとった形跡は伺えない。 | 達成イメージの擦り合わせと判定基準の明確化 |