2018年
No. | 業種 |
要旨 |
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2018 | 12 | 1282 | 地域住民からの苦情 | 化粧品メーカー | 研究所リーダー | 地元市役所の職員が、工場に近隣住民の苦情を伝えにくる。総務部は構内の親会社の若者だと断定し、早速調査に乗り出す。しかし、若者から「証拠が明確ではない」と指摘され、どう対処すべきか頭を抱えてしまう。 | 事実関係の検証と組織をまたがる課題解決 |
1281 | シニア社員への不満 | 機械メーカー | 営業課課長 | 課長、定年後再雇用者、役職定年者、若手というメンバー構成の職場。課長は先輩たちの立場を考慮し負担をかけないため、常に若手に仕事を振る。結果、若手は転職を口にし、再雇用者たちも不満の声を上げる。 | キャリアの尊重とベテランの積極的活用 | ||
2018 | 11 | 1280 | 無期転換の申出 | 出版社 | 編集部編集長 | 自分の有期契約が無期転換できることを知った契約編集者が、編集長に転換を申し出る。人事課長に相談すると、まだ制度が未整備なのでここは不更新が妥当との対応。編集長は本人にどう説明すべきか悩む。 | 法制度の十分な理解とリスクの低減 |
1279 | 印象操作をする社員 | 技術販売 | 総務部課長 | 新任課長が打ち出した業務改革の施策に強い抵抗を示す主任。本人に本音を質すと、若手に責任転嫁する。若手に事情を聞くと、さらに課長代理の名前を口にする。課長は疑心暗鬼に陥り、改革は滞ってしまう。 | 明確なビジョンの提示と成功イメージの共有 | ||
2018 | 10 | 1278 | 業務削減をめぐる対立 | 情報サービス | 営業推進課課長 | 時間管理を厳格化する会社。課長は時間内の会議資料の作成を指示するが、営業活動への制約を理由に部下は抵抗する。資料なしを逆提案するが、情報共有と進捗管理に影響すると反発され、課長は考え込む。 | 会社方針の理解と営業の効率化への指導 |
1277 | 叱れない上司 | 化学メーカー | 営業企画課課長 | 朝、挨拶もせずに自分の席に着く若手。少し上の先輩は派手なアクセサリーを身に付けて出社する。課長は仕事の首尾に問題ないため注意を躊躇。周囲が課長に不満を訴えると、個性尊重を理由に難色を示す。 | 期待する成果の明示と服務の指導方法 | ||
2018 | 9 | 1276 | 自分を追い詰める部下 | 商社 | 秘書室室長 | CAの経歴をもつ秘書室の主任。新任の外国人女性役員から目の敵にされる。社長宛に送られてきたクッキーを現場で分けてしまい、怒りを買う。上司は謝罪を指示するがこの日から主任は自分の殻に閉じこもる。 | 定期的な面談の実施と改善策の文書化 |
1275 | 介護に直面する管理者 | 商社 | 経理課課長 | 母親の介護のために休暇取得を考えている課長。係長の1人に事情を話すと協力的な反応である。直前まで事情を話せなかった部長に事情を話すと、意外に前向きな姿勢。その姿勢に、かえって不安を覚える。 | 関係者による検討会の実施と社内人材の活用 | ||
2018 | 8 | 1274 | 女性活躍推進への不満 | 不動産会社 | 営業課課長 | 会社から女性管理者候補の推薦を指示された課長。候補を選定するが、同期や後輩の男性は、女性は汚れ役もなく特別扱いされおり、「不平等」と主張。課長も思い当たる節があり会社方針に疑問を抱き始める。 | 責任者の腹落ち感と新しい働き方の創造 |
1273 | 情報に鈍感な部下 | メーカー | 営業課課長 | 重要得意先から品質問題の指摘を受けた係長。特約店のニュアンスを勝手に解釈し、そのまま放置する。しかしひと月後、返品する旨の通知を受け、慌ててお詫びに出向くが、そこで迅速な再納品を約束させられる。 | 品質問題への感度と現場への権限委譲 | ||
2018 | 7 | 1272 | 代替者がいない仕事 | システム会社 | 開発部マネージャー | 営業がシステム改修を受注し、開発部に持ちかけるが、その古い言語に対応できる人材が少ない。ベテランは難色を示し、若手からはキャリアにならないと拒絶される。営業に断念を促がすが、外注化を逆提案される。 | 説明の正しい順番と信頼関係の構築 |
1271 | 多様な人材の目標設定 | 酒造会社 | レストラン課フロアー係長 | 目標や役割を話し合うため、係長はパートを含めたミーティングを実施する。そこで、あるパートから新しい職務を望む声が上がる。係長はそのパートの契約社員化を上司に相談するが、否定的な答えが返ってくる。 | 部下の個別観察とミーティングの開催 | ||
2018 | 6 | 1270 | 現場を無視した受注 | 衣料品製造・販売 | 生産ライン長 | フル稼働に陥っている生産ラインに、ハイブランド商品の新規受注の情報が舞い込む。現場の組長たちは単に反発するだけではなく、そもそも技術的に対応できないことを主張する。責任者は上司に報告すべきか悩む。 | 現場情報の収集と双方向の対話 |
1269 | 目的がわからない会議 | 商品開発部 | 課長 | 目的が不明な定例会議が多く、時間を犠牲にする若手の不満が高まる職場。上司は会社の通例と答える。一度目的を明確にしてみることを提案するが、上司はそれを無視するかたちで定例会議への出席を厳命する。 | 目的の明確化と共有、定例会議の再検討 | ||
2018 | 5 | 1268 | 残業の過少申告 | 不動産仲介会社 | 営業1課長 | 会社の残業規制を受け、これに従うことを指示する課長。目標が下がらないことにメンバーが噛み付くが、押し通す。若手3人は申告せずに残業することを申し合わせるが、無申告残業が社内パトロールで発覚する。 | “働き方改革”とマネジメントの見直し |
1267 | 顧客の悪口が多い部下 | 住宅関連会社 | お客様情報センター長 | 上司の指示を無視して、勝手に行動する年配の部下。顧客対応では失礼なことを口走り、先方の怒りを買う。顧客情報も噂のネタに使う。詰問してもニベもない。上司は本人の仕事を取り上げることでしのごうとする。 | 粘り強い指導と孤立させない働きかけ | ||
2018 | 4 | 1266 | 人手不足と生産性 | 製薬メーカー | マーケティング部2課長 | 残業制限が厳しくなる中、あるチームからそもそも業務量が人数に比例していないとの声が上がる。課長に増員を訴えるが、部長から業務改善による効率化を指示される。だが、現場にはそんな余裕はまったくない。 | 業務の棚卸しと価値ある時間の割り当て |
1265 | 伝承されない技術 | 金属加工業 | 製造課長 | アルミ溶接で著名な職人が退職間近。いつも自分で仕事をやってしまうため技術伝承が進まない。若手を見習いにつけるがうまくいかない。職人に永年の勘を言葉で説明することは難しいと言われ、課長は考え込む。 | ミッションの自覚と計画的な実務指導 | ||
2018 | 3 | 1264 | 拒否されたストレスチェック | ソフト会社 | 開発2課長 | 地ストレスチェックの参加率が芳しくない開発2課。目標9割という会社の方針を受け、課長がメンバーに伝えると、否定的な意見が続出する。また、部下の質問にも、総務に聞いてほしいと流す。参加率は3割に止まった。 | ストレスの見える化の意義と動機づけ |
1263 | キャリアへの懐疑 | 電機メーカー | 営業1課長 | 工学部を卒業後、営業一筋の課長。プロジェクトをきっかけに自分のキャリアを懐疑する。技術・研究職への転換を考えるが、上司は営業職としての期待を表明し、係長は「ぼくたちは技術職ではない」と反対する。 | 自分の強みの明確化と組織人としての貢献 | ||
2018 | 2 | 1262 | 同一労働同一賃金 | 地方銀行 | 窓口業務課長 | 地銀A行では一昨年から正規・非正規に共通の役割等級制度を導入。正規一般職の部下はさっそく非正規への転換を申し出る。だが、年度末の上司との評価面談で思わぬ低い結果を告げられ、ショックを受ける。 | 正当な評価と制度の趣旨に即した説明 |
1261 | 見過ごされた報告 | 衣料品製造・販売 | 営業2課長 | メールによる情報共有を提案する課長。だが、しだいにメンバーはコミュニケーションに気を遣わなくなっていく。そんな折、出張中の課長に電話がかかってきて、日誌にあった同行依頼を見落としていたことに気づく。 | 適切な手段・方法の選択とその後の見直し | ||
2018 | 1 | 1260 | 口出しする役職定年者 | 精密機器メーカー | 管理課長 | 課長が役職定年を迎え、管理課に異動する。ISO管理担当者の育成に意欲を燃やし、いきなり全員に基礎教育を始めたため、その特性に応じて若手の役割を決めたい現課長の方針と対立し、業務も滞りはじめる。 | 配属理由・役割期待の明示と先輩への敬意 |
1259 | 孤立する障害者 | 計測機器メーカー | 資材課長 | 新規雇用された発達障害のある部下。指示した内容を何度も忘れるので注意すると、本人は明確に指示されれば確実にできると主張する。そこで、課長が緊急の仕事を振ったのだが、いつまでもなんの音沙汰もない。 | 障害特性に応じた配慮と明確な指示 |
2017年
No. | 業種 |
要旨 |
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2017 | 12 | 1258 | 入社2年目の退職申出 | 電機メーカー | 経営企画室長 | 入社2年目の若手から突然の退職申出。職場のみんなのやりがいを感じられないことが理由という。実習中の評判も高かっただけに、上司も教育係も驚くが、その理想論に走った話に、伝える言葉が見つからない。 | 一段高い目標設定と適切なフィードバック |
1257 | 多すぎる会議 | 建築資材商社 | システム部長 | 社内の会議室は、システム部が頻繁に会議を開くため、常に予約でいっぱい。決裁者の部長が不在のため、決裁書類が滞る。会議三昧の部長に振り回され、苦情を各部署から受けるはめに陥っている。 | 目的・目標の明確化と会議なしで済む方法 | ||
2017 | 11 | 1256 | パワハラの事実確認 | 飲料品メーカー | 営業所長 | ミスを犯したアルバイト女性を度々厳しく叱責する所長代理。ロッカーや椅子に当たるが、一方でフォローする。訴えを受け、所長は本人に事情を聞くが、指導の苦労を語り出し、成長を期待して力が入ったと弁解する。 | 弁明の機会の付与と組織的問題の洗い出し |
1255 | 女性活躍と職場慣行 | 特殊鋼加工会社 | 人事課長 | 女性が定着しない職場。ある女性は時代遅れの職場慣行を指摘する。そんな折、総合職の女性営業が辞めたいと申し出る。冠婚葬祭の手伝いや頻繁な酒席への同行など、職場環境の問題を人事課長に訴える。 | 施策の落とし込みと多面的なヒヤリング | ||
2017 | 10 | 1254 | 効率化に振り回される職場 | ソフト会社 | 開発2課長 | 納期遅れが多発し、コストが嵩む開発の現場。課長はリーダーたちの検討を踏まえ、業務の見える化を決断する。しかし、仕事の負荷状況がプロセスごとに見える化されたために、逆に増員の課題が浮き彫りになる。 | メンバーへの動機づけとレジリエンス |
1253 | 集中力が続かない新人 | 装置メーカー | 工程管理課長 | 新人は電話で話しながらメモがとれない。仕事を忘れる。休憩時間を過ぎても弁当を食べている。打ち合わせ中に急に靴を脱いで椅子の上であぐらをかく。とにかく集中力が持続しない。教育係は発達障害を疑う。 | 具体的な指示と管理者からの直接指導 | ||
2017 | 9 | 1252 | ウトウトする部下 | ソフト社 | 開発3課長 | 入社2年目の部下のことで頭を痛めている課長。仕様書も理解できず頻繁に居眠りをする。面談し健康状態を尋ねるが、まったく意に介さない。翌日、本人が深夜、ネットオークションにはまっているという噂を聞く。 | 計画的な部下育成と問題の共有化 |
1251 | モノが言えない職場 | 化粧品メーカー | 研究分析室長 | ある外国人研究者は化粧にマニキュアもして業務をこなす。注意すると、一蹴されてしまう。研究資料の持ち出しの必要が生じたとき、稟議を求めたが、本人はなぜそんな面倒なことが必要なのかと食い下がる。 | 多様性の価値とルールという枠組み | ||
2017 | 8 | 1250 | 昇進できない優秀な部下 | コンクリート会社 | 環境システム | 人柄や成績はピカイチだが、課長昇進試験に3回も落ちるエース係長。期待を裏切られたメンバーたちの不満は募る。上司が面談すると、本人からは“できる人が管理者になるべき”などと反論され、手をこまねく。 | 管理職としての役割の付与と動機づけ |
1249 | 目を合わせない上司 | ネット通販会社 | チームリーダー | スピードや効率を重視するリーダーはなんでもメールで報告することを求める。メンバーと接するときもPCから顔を上げない。緊急に顧客のクレーム対応に迫られても、電話に出ないため、メンバーは失注してしまう。 | 人間関係の維持とフェイストゥフェイスの接点 | ||
2017 | 7 | 1248 | しわ寄せを受ける契約社員 | 情報サービス会社 | 広告営業事業部3課長 | 女性4人のうち、1人だけが独身で契約社員。メンバーは時短勤務や出産予定、子育て中でフルでは働けず、雑用が1人に集中する。課長はいずれ正社員にすると励ますが、自分の場合を考えると、不安が拭えない。 | 仕事の見える化と進捗状況の共有 |
1247 | 矛盾した営業方針 | 衣料品製造・販売 | 営業企画課長 | 課長にはもっと顧客の懐に飛び込めと檄を飛ばす営業本部長。一方で現場のメンバーには、礼儀や品性を弁えろと訓示する。節度ある接し方をすべきなのか、人間関係を深めるべきなのか、メンバーたちは混乱する。 | 方針の明確化と部下との話し合い | ||
2017 | 6 | 1246 | 板ばさみになる出向者 | サービス業 | 保険営業部次長 | 親会社から子会社に求められて出向した女性管理者。あるグループ会社から「保険商品が高すぎる」との苦情を受け、上司に相談するが、逆に「親会社の人間」を武器にするよう指導され、板ばさみのジレンマに陥る。 | 積極的傾聴と出向人材の育成支援 |
1245 | 質問下手な上司 | 開発会社 | 情報システム部課長 | いつも会議で部下の報告を最後まで聞かず、自身で問題を紛らわしくする課長。今回も、詳しい説明に入る前に部下にきつい口調で詰め寄る。しかし、大事ではないとわかると独りで納得するが、部下はうんざりする。 | 現状把握と部下のやる気を高める質問 | ||
2017 | 5 | 1244 | 著作権に疎い職場 | 金属部品メーカー | 総務課長 | 自社HPのリニューアルを若手に任せるが、その4年後、掲載写真の著作権について管理会社からその出所の確認を求められる。担当者は退職していて、出所が判然としないことから、損害賠償請求の予告を受ける。 | 周到なシミュレーションとチームづくり |
1243 | 教える気が失せる新人 | 衣料品メーカー | 営業1課長 | 新人2人のマイページぶりに手を焼く課長。1人は歓迎会を断り、母親が休みの連絡をしてくる。もう1人は言葉遣いが耳に障り、遅刻も多い。年齢の近い指導役も音を上げ、採用に曰くありげな新人の指導に戸惑う。 | 勤怠状況の確認と新人への改善指導 | ||
2017 | 4 | 1242 | 管理者の過重労働 | システム開発会社 | 開発部長・現場課長 | 客先に常駐する課長が細かな変更依頼を逐一受け、1人で抱え込む。部長はメンバーに確認し、客先に納期に遅れはない旨回答する。しかしその後も、課長の残業は増え続け、実はかなり厳しいことを知らされる。 | 自己管理とチームとしての業務遂行 |
1241 | 新人は外国人 | 事務機器部品メーカー | 工場長・チーフ | 技術系の高度人材の外国人を採用したところ、質問によって頻繁に作業が停滞し、チーフたちから不満の声が上がる。それを受け、人事部長が外国人たちに注意するが、きちんとOJTをやってほしいと反論される。 | 日本的雇用方式の説明と計画的なOJT | ||
2017 | 3 | 1240 | 効率化とメンタル不調 | ソフト開発会社開発部門 | 開発部課長 | 販売管理システムを負かされた担当者。初のプログラミング言語を学ぶ必要が発生し、一方で途中から加わった新人の質問にも答えなければならなくなる。ついに、体調を崩し、遅刻や早退が目立つようになる。 | 個別の定期面談と支援体制の構築 |
1239 | リテラシーのない上司 | 損保会社支店 | 営業3課長 | 新任課長が古い営業スタイルを変えようと、難解な理論を語りかけるが、メンバーにはそれが理解できない。課長は具体的な方法は各自が考えるべきと考えているが、支社長からメンバーたちの不満を聞かされる。 | 具体的な施策と現実業務の経験値 | ||
2017 | 2 | 1238 | 評価者への不信 | 食品卸会社 | プロジェクトリーダー | プロジェクトリーダーが、メンバーの売上見積もりの数字を、チャレンジにならないと一方的に書き換え、他の事業計画も調整せずに強引に進める。さらに、解散時に、メンバーの業績評価に一方的に低い判定を下す。 | 大胆な目標設定とメンバーのコミット |
1237 | 在宅勤務者のいらだち | 大手飲料メーカー | 開発3課長 | 在宅勤務を始めた女性。夫はさらに育児に非協力的になり、見えないところで仕事の負担が増える。業績悪化とともに、周囲の目も厳しくなり、ある日、女性は同僚が自分の悪口を言っているのを偶然聞いてしまう。 | 踏み込んだ情報共有と公平感の確保 | ||
2017 | 1 | 1236 | やる気のない再雇用社員 | 精密機器メーカー | 製造1課長 | 定年後、再雇用された元課長は、その処遇に不満がいっぱい。若手がその好ましくない勤務態度を注意すると、反発する。課長は本人と面談をもつが、後継者の育成がミッションと言うと、聞いてないと開き直ってしまう。 | 丁寧な聞きとりとミッションの確認 |
1235 | 安易なキャリア設計 | マーケティング会社 | 市場調査部課長 | 優秀な若手が現場調査に出る余裕がないことに悩む。上司はプロジェクトリーダーを打診するが、自己のキャリアに疑問を抱き始めた本人は消極的である。突然、面談で専門を他社で活かしたいと、退職を申し出る。 | ドリフト思考の実践と仕事の手応え |
2016年
No. | 業種 |
要旨 |
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2016 | 12 | 1234 | 面倒な利害関係者 | 薬品メーカー | 営業3課長 | 課長は、キャンペーンのための準備会議を招集するが、担当部長は存在をアピールするために、課長の責任を追及するなど会議をかき回す。結局、メンバーの発言を抑えてしまい、部長は苛立って会議室を出て行く。 | アジェンダの共有と参加者への個別対応 |
1233 | 売れない理由 | 食品会社 | 営業所長 | 主力商品が売上が落ち込んでいき、メンバーは新商品の必要性を訴えるが、所長は営業努力で対応するように指示する。それでも目標未達のメンバーが多いため、所長は商品開発の働きかけを安易に約束してしまう。 | 事実情報の収集と思考プロセスの共有 | ||
2016 | 11 | 1232 | 悪意のないマタハラ | 配送センター | 課長 | 事実上の現場リーダーである主任の妊娠が判明し、上司は自分の責任問題や業務処理に懸念を抱く。仕事量を軽減し任務を交代させる等の措置を講じる。本人は過剰な対応だと訴えるが、上司は聞く耳を持たない。 | 丁寧な聞き取りとケースバイケースの対応 |
1231 | 統一がとれない職場マナー | コールセンター | センター長 | 職場のルールやマナーがバラバラなのに頭を悩ませる上司。業務処理も綱渡りだ。ある訴えをきっかけに、会議で詰問するが、メンバーから強い反発を受ける。制服でも作ってくださいよと提案され、言葉を詰まらせる。 | 方針の明示とルールの“見える化” | ||
2016 | 10 | 1230 | 残業できない職場 | 中堅損保 | 支店 | 本社から長時間労働を指摘された支店長は、残業の原則禁止を宣言。メンバーから業務の根本改善の必要性を提起されても、お茶を濁す。しかし、残業禁止により事務が滞ってしまい、主力代理店からは苦情が入る。 | 多角的な問題解決と全員の参画意識 |
1229 | 本音を語らない新人 | 精密機器メーカー | 商品開発課長 | 同い年で同性の新人のOJTリーダーになった部下は理解したのかどうかわからない新人の態度にストレスを感じる。客先では、指導中とはまるで別人のように振る舞う。指導役を降りたいと申し出るが、上司は突き放す。 | OJTの進捗管理と具体的なアドバイス | ||
2016 | 9 | 1228 | ストレスチェック | ソフト開発会社 | 開発3課長 | エースの退職により突然、引き継ぎが発生。総務から再三「作業時間が増えている」と指摘されるが、課長は一時的なものであり、ガス抜きはしていると楽観的である。その後、担当者の疲弊した実態を聞かされる。 | 仕事の優先順位づけと定期的な面談 |
1227 | 女性を活かせない管理者 | 精密機器メーカー | 研究開発1部長 | 人手不足の研究開発の現場に、女性が採用・配属される。高い実績を上げるが、部長は女性への偏見からそれを認めようとしない。ついに、トレードで他部署に放出するが、現場に確執が生まれ、成果も停滞する。 | 事情の確認と問題解決のステップ | ||
2016 | 8 | 1226 | 絶対評価のジレンマ | 食品機械メーカー | 開発1課長 | 周囲から課長昇進が確実視されている女性主任。上司は部下を育成する素養も十分だと判断している。しかし急遽、昇進試験が実施されることになり、主任を強く推すが、部長は成果の平凡さを理由に難色を示す。 | ポイントの確認とプロセスへの関与 |
1225 | 抜擢された若手社員 | システム開発会社 | 営業1課長 | 課長の見込みに反して、メンターを引き受ける若手エース。慌てて係長と仕事の割り振りを相談するが、本人のルーチンが多岐にわたり、代替が難しい現実を知る。係長は苛立ち対応が後手に回ったことを詰問する。 | 本人のキャリアと職場へのインパクト | ||
2016 | 7 | 1224 | 仕事を手放さない地域社員 | 飲料メーカー | お客様総合センター長 | 若手2人が上司にマニュアル改訂とFAQ作成を申し出る。だが、ベテラン地域社員に協力を断られ、嫌味も言われているという。係長は本人の職務拡大になると進言するが、仕事を奪うことにならないかと懸念する。 | 真意の確認と教える役割の付与 |
1223 | 管理職を敬遠する女性 | 大手損害保険会社 | 通信販売事業部営業1課長 | 課長は地域限定社員のベテラン女性を管理職候補として推薦するが、本人は固辞する。その職責や将来の子育てを考えるととても不安で、数値目標優先への疑念もある。黙り込む本人を前に言葉を繰り出せない。 | 昇進への不安の軽減と環境整備 | ||
2016 | 6 | 1222 | 特命チームへの不満 | 電機設備資材メーカー | プロジェクトリーダー | 各部門のリーダーによるプロジェクトが発足し、組織改革がテーマとなるが、各論に入ると、各部門の思惑が交錯し、“部門縮小論”をめぐる対立に陥る。議長の課長は軌道修正に向けて強いあせりと苛立ちを覚える。 | TDMの推進と問題解決の基本手順 |
1221 | 議論を尽くさない会議 | 大手文具メーカー | 営業1課長 | 仕切り屋の課長は、営業会議でテキパキ仕切っていく。部下たちにアイデアを求めながら、それを無視するようにさっさと結論をまとめ、反対意見を言う部下には代替案を要求する。課長のやり方に部下は疑問を持つ。 | 参加者への役割付与と納得感の醸成 | ||
2016 | 5 | 1220 | 親会社からの出向社員 | 総合サービス業 | 保険業務部次長 | 親会社から出向してきた責任者が、部下からグループ会社営業でのひどい対応を訴えられる。その都度、自分に伝えるように指示するが、ある訴えに、逆に身内意識を捨てろと言い放ち、その部下は困惑してしまう。 | 当事者意識と具体的な対策の実行 |
1219 | けじめのない同期 | 総合物流会社 | プロジェクトリーダー | 同期が一緒にプロジェクトのメンバーになり、一方がリーダーに抜擢される。他方は同期の関係を周囲にアピールし、代理のように振る舞うが、自分の立場を自覚しようとしない同期の態度にリーダーは腹を立てる。 | ルールづくりと心情への配慮 | ||
2016 | 4 | 1218 | エコチャレンジの見直し | 大手設計施工会社 | 庶務課長 | 庶務課に配属された若手がその存在をもっと社内にアピールすべきと考え、エコチャレンジ活動の活性化を提案する。しかし、上司は広い視野が必要との考えからそれに難色を示すが、食い下がる若手に苦慮する。 | 役割の明確化と全体運動への関与 |
1217 | ゆとり世代の育成 | 自動車販売会社 | 法人営業部課長代理 | マイペースな“ゆとり世代”の指導に頭を悩ませる課長代理。アポも積極的にとらない姿勢にしびれを切らし、課長に「価値観が根本的に違う」と訴える。だが、「具体的にどう違うのか」と聞かれ、言葉を失ってしまう。 | 世代論の克服と適切な個別の指導 | ||
2016 | 3 | 1216 | 休日出勤の多い職場 | ソフト開発会社 | 開発部課長 | ソフト開発の現場で、係長が総務から何度も残業が多いとの注意を受ける。課長は残業や休日出勤は当然という態度で「仕事優先でいい」とアドバイスする。その後、係長の母親から突然「しばらく休む」と電話が入る。 | 計画的な業務遂行と部下の時間管理 |
1215 | ダブルキャリアの功罪 | 事務機器販売会社 | 営業1課長 | クレームや重要な商談のときに、定時で帰ってしまう部下。重要なコンペも他社に奪われたため、課長が理由を聞きくと、社交ダンスクラブに通っていることが判明する。仕事への責任を問うが、本人は意に介さない。 | 事実に基づく気づきと行動是正 | ||
2016 | 2 | 1214 | アピールに揺れ動く評価 | 自動車備品卸売会社 | 営業2課長 | 高い業績を上げているが、メンバーシップや後輩指導の面で難点がある部下。上司はチーム全体のことを考えてほしいと打診するが、メンバーに問題があり、自分の実績に目を向けるべきだとアピールされてしまう。 | 役割期待の明確化と効果的な指示・支援 |
1213 | 業務拡大が招いた情報不足 | 施設管理会社 | マネジャー | 急激な業務拡大に伴い、抜擢人事を余儀なくされる職場。新マネジャーは経験不足から、現場の勤務ローテーションを一方的に決め、現場の不満を誘発するが、効率化やコスト削減になるとその正当性を主張する。 | 対話の促進と戦略的人材開発 | ||
2016 | 1 | 1212 | 空回りする女性活用 | 商社 | 支社課長 | 女性活用を掲げてポストが新設されたが、担当職の延長でしかない。上司は「女性の視点」を活かしてやってほしいと指示するが、思いどおりの結果が出ない。上司は自分たちがなにをすべきかわからなくなってしまう。 | 職場の現状把握と女性活躍支援 |
1211 | 営業に振り回される職場 | 医療機器メーカー | 技術1課長 | 営業が旧仕様機の大型受注をとってくるが、生産を中止しているため現場は大混乱に陥る。シニア社員の協力をとりつけ打開に漕ぎ着けるが、現場を無視した営業に、技術者たちは振り回されている感覚に襲われる。 | 課題の優先順位と営業との連携 |