2015年
No. | 業種 |
要旨 |
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2015 | 12 | 1210 | ダイバーシティ推進の壁 | 食品メーカー | 営業推進2課長 | 男性を重視し、女性管理職を増やしたいという経営方針にも違和感を覚える課長。重要顧客の担当に女性を推す部長の提案を退け、男性に任せようとするが、本人からは「育児休業の取得」を理由に断わられてしまう。 | 関係性の改善と部下への権限委譲 |
1209 | 人手不足への不満 | 食品輸入販売会社 | 店長 | 新任店長が人手不足感の緩和のために、スタッフに「勤務時間の延長」を打診するが、辞められては困ることから、社員からは逆に勝手な提案をしないように釘を刺される。安易に考えていたが、厳しい現実を知る。 | 方針の共有と非正規社員の人材育成 | ||
2015 | 11 | 1208 | 個人情報の不正利用 | 損保支社 | 営業課長 | 損保のA支社では、顧客情報を無断で後継代理店に提供したため、情報管理について厳しいお叱りの電話を受ける。部下を詰問した課長は、情報提供の必要性があり、不正利用にはならないと反論され、考え込む。 | 制度の本質的理解と行動レベルの指導 |
1207 | 横行するエグゼンプション | ソフト開発会社 | 営業開発1課長 | 中途採用したベテランSEたちの出退勤や職務状況がつかめず、若手から不満の声が上がる。一方で、その仕事は多くは顧客から感謝され、自由度を尊重する条件で採用されていることもあり、課長は注意を躊躇する。 | 職務遂行の自由と進捗状況の把握 | ||
2015 | 10 | 1206 | 生産ラインのボトルネック | 自動車部品メーカー | 品質検査課長 | ベテランの休業により、加工処理が停滞し、品質検査課の業務が滞る。課長は他企業の応援も受け入れるよう加工処理の責任者に談判するが、「手伝え!」と言われ、険悪な雰囲気に。以後、課長に会おうとしない。 | 危機感の共有と若手の指導・育成 |
1205 | 理系女性社員への苦手意識 | 金属メーカー | 営業技術2課長 | 工学部出身の新人女性が配属されるが、早々に得意先の工場長から担当替えを打診される。やりとりの面で関係者から苦手意識を吐露される。係長は婉曲的に本人にそれを伝えようとするが、さらにイライラが募る。 | 責任者の当事者意識と積極的な啓発 | ||
2015 | 9 | 1204 | 伝染するメンタル不調 | ソフト開発会社 | 開発2課長 | 部下が客先に常駐するソフト会社の課長が、現場にいる客先の担当者や本人の訴えによって、初めてメンタル不調者が複数いることを知り、頭を抱える。報告や連絡はおもにメールでおこない、勤怠管理を怠っていた。 | 勤怠管理の励行と不調者の早期発見 |
1203 | 国際標準のジレンマ | ITソリューション | チームリーダー | 子会社のISO認証取得を進めるために親会社から出向してきたメンバーが、顧客の実態をよく理解せずに杓子定規に人員削減を提案したことから、クレームを受ける。給与も高いことから、周囲との軋轢も増大する。 | 標準化の体制づくりと範囲の適正化 | ||
2015 | 8 | 1202 | フィードバック面談の戸惑い | 化学メーカー | 営業課長 | 本質的な原因究明と部下の矜持交通障害により、準備したプレゼンができず、他社商品にもっていかれた部下。課長はその努力を評価しているが、部長の評価は厳しい。面談では、本人の謙虚さにすっかり安心して、肝心の振り返りを怠ってしまう。 | 本質的な原因究明と部下の矜持 |
1201 | 重なるヒューマンエラー | システム会社 | 運用課長 | 仕事の優先順位と緊急時の心構え着任数日後に、客先のシステムダウンに直面する課長。部下が手をこまねくなか、肝心の契約書を確認しないままそそくさと客先に謝罪に向かうが、対応へのタイムラグが問題視され、多額の損害賠償を示唆される。 | 仕事の優先順位と緊急時の心構え | ||
2015 | 7 | 1200 | 短時間勤務者への不満 | 衣料・繊維メーカー | 営業2課長 | 女性6人で営業をバックアップする体制だが、育休中や時短勤務の者が多く、フルタイム勤務者は仕事を押し付けてさっさと帰ってしまう彼女たちに不満を感じる。一方で、短時間勤務組の者からも苦情の声が上がる。 | 視点の転換と将来への元手づくり |
1199 | 2年目の目標設定 | 家庭用品メーカー | 経理課長 | 初年度目標をクリアできなかった新人が、面談で上司から2年目の目標としてさらに高い目標を提示される。新人は目標に息苦しさを覚え、一方上司も職場の事情から新人の育成に時間をかけらず、無理を感じる。 | 3年後の姿と仕事の主役感の醸成 | ||
2015 | 6 | 1198 | トーンダウンするCS活動 | 電機メーカー | CS推進室マネジャー | CS推進室の活動が停滞し不要論が出始める。新任マネジャーが社内をリサーチすると、メンバーの話とは裏腹に課題が山積していることが判明する。数日後、上司から社長のCS推進室への不満について聞かされる。 | 丁寧なヒアリングと不信感の解消 |
1197 | ファシリテーションの壁 | 自動車リース会社 | 営業1課長 | 新任課長が週一回の課題解決会議を提案するが、資料作りの暇がないというメンバーの不満が噴出。案件の処理を犠牲にし、情報やアイデアの共有化を優先するなか、大口の契約が落ちるという事態に直面する。 | 問題解決と話し合いの“場”のデザイン | ||
2015 | 5 | 1196 | 孤立する内部告発者 | 製造工場管理部門 | 人事グループ長 | 工場の管理部門で労災に遭った部下が、無災害記録を優先する上司の懇願により私傷病としての処理に同意する。同僚が内部告発するが、工場との関係がギクシャクし、本人からも恨まれ、他部署へ異動していく。 | 無災害記録と安全活動の意義 |
1195 | 厳し過ぎる職場規律 | 建材商社 | 営業2課長 | 以前から5S活動に熱心で、倉庫にある換金できる材料まですぐに廃棄処分してしまう1課長。2課の倉庫の資材にまで口を出すため、2課長は転勤後間もない部下から問題を提起され、本社に直訴すると告げられる。 | 暗黙のルールと問題的への対応 | ||
2015 | 4 | 1194 | 急ぎ過ぎた意識改革 | 食品販売子会社 | 業務部長 | 親会社から出向してきた部長が、拙速に業務改革に取り組むが、その必要性を認めず、マンパワー不足を主張する現場の反発を受ける。自分の指示が現場で守られていないことを知り、部長は苛立ちと怒りを覚える。 | 企業風土の改革現場からの意見聴取 |
1193 | アンガーマネジメント | 旅行会社 | 欧州課長 | 旅行会社の課長が、若手に現地手配の仕事を任せ、イライラが募る。下見旅行でもイベントの実現が困難となるが、部下が事前に把握していながら、なんの対処もしていなかったことから、課長は激しい怒りを覚える。 | 自己理解の促進と感情習慣の修正 | ||
2015 | 3 | 1192 | 休職明けの仕事 | ソフト開発会社 | 開発本部課長 | 周囲の慎重論を抑えて、職場復帰者に通常の仕事を任せるが、現場の報告により出退勤の異常が判明する。状況を確認しても、本人は「大丈夫」を繰り返すばかり。そんなとき、開発作業の大幅な遅れが発覚する。 | 職場復帰者への支援と進捗管理 |
1191 | 劣化する営業スキル | 事務機器メーカー | プロジェクトリーダー | 営業経験の豊富な課長が新商品プロジェクトのリーダーに抜擢される。だが、若手からは従来の自分たちのやり方を否定するような意見が相次ぎ、気が滅入ってしまう。部長もその意見を指示するような感想を漏す。 | リーダーとしての自覚と発想の転換 | ||
2015 | 2 | 1190 | 育休後の評価 | スポーツジム企画運営会社 | エリア運営部長 | 育休後、時短勤務で働く女性が、評価面談で厳しい指摘を受ける。それでも、使命感に燃え現場の抵抗を和らげようとに奮闘するほど、時間を犠牲にして時短勤務者のメリットを失い、軋轢が増えるジレンマを抱える。 | 積極的な対話と業務慣行の見直し |
1189 | 現場が分散する職場 | システム会社 | 営業開発1課長 | メンバーが客先に張り付き管理がままならない職場。独自の流儀を身につけた中途採用者が多く、トラブルも頻発する。ある若手は応援に行った先で、確認もとらずどんどん仕事を進めるメンバーへの愚痴を耳にする。 | ミッションの明確化と個人管理の徹底 | ||
2015 | 1 | 1188 | ワーキングママ | 商社 | 業務課長 | 女性活用のために昇進の打診を受けた有能な部下が、出産を機に消極的になる。仕事優先への罪悪感や職場の仲間への遠慮を吐露するが、上司はメンバーと本人の意識の低さがわかり、昇進に躊躇を覚える。 | 女性の積極登用とキャリア開発支援 |
1187 | 絞り切れない目標 | 食品会社 | 営業推進課長 | 意気軒昂にチャレンジシートを提出してきた部下。重要テーマが網羅されてはいるが、どれも具体性に欠け、実現性に乏しい。本人をどう納得させ、どのテーマを優先的に選択すべきか、新任上司は考え込んでしまう。 | 課題の優先順位づけと具体策の共有 |
2014年
No. | 業種 | 要旨 |
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2014 | 12 | 1186 | 失いそうな見込み客 | 生保会社 | 支社長 | 客先の新人研修の一環として、これまで自社の保険商品の紹介に一定の時間が確保されていたが、支社長の了承により、突然半分に短縮されてしまう。現場リーダーは短すぎると主張するが、上司も意に介さない。 | 責任の明確化と組織的な問題解決 |
1185 | 対話と議論 | コールセンター | センター長 | 定例会議である女性が受注増に向けてスイーツを扱うことを提案する。多くの女性たちも後押しするが、上司は好き嫌いによる唐突な意見とみなす。女性たちはさらに議論を煮詰めようとするが、強引に引き取る。 | ファシリテーションと合意形成 | ||
2014 | 11 | 1184 | パワハラと指導の境界 | システム会社 | 営業課長 | 理屈っぽい部下を毛嫌いし、気が利く部下をほめそやす上司。気に入らない部下が大口の商談をまとめてくると、「フロックだろう」と言い放つ始末。上司がいると、職場の空気が重くなるが、本人にまるで自覚はない。 | 部下への支援行動と適正な評価 |
1183 | 成果とルール | 化学メーカー | 営業課長 | 部下がプロジェクトのサブリーダーに抜擢されるが、大口の営業案件が入り、プロジェクトへの不参加が続く。上司もそれを容認するが、プロジェクトの議論が空回りし、メンバーからは"ルール違反"との非難を浴びる。 | リソースの適正配分とサポート体制 | ||
2014 | 10 | 1182 | ルーズな関係部署 | 飲料メーカー | 商品企画課 | 商品企画課の若い女性が他部署からのデータ提出の遅れに頭を痛め、上司に直訴する。それを契機にある人物と深刻な亀裂が入ってしまい、意地悪がエスカレート。結局、ひと月分のレポートの作成が滞ってしまう。 | ミッションの再認識とその共有 |
1181 | アスペルガーの疑い | 食品会社 | 総務課 課長 | マイペースで自分勝手な新人の長所を活かそうと、会議の説明係を任せるが、当日、本人は遅刻。遅れても詫びの言葉もないが、その説明はよどみなく論理的だ。課長はどこか精神的に問題があるのではと疑う。 | 個性の理解と明確な指示 | ||
2014 | 9 | 1180 | 適応障害 | ソフト開発メーカー | 開発部 課長 | 新人が、ソフト開発において新しい言語を覚える必要に迫られるが、不明な点が出てきても、多忙な管理者は教育指導の責任を果たさない。仕様の変更も重なる中、適応障害の診断が下り、休職を繰り返して退職する。 | 声かけの励行と職場の情報共有 |
1179 | 自由をはきちがえる管理者 | オフィス機器メーカー | 営業課 課長 | 技術と営業で著しい成果をもつ上司だが、昇進後は雑事に追われチーム業績も振るわない。部下は同行指導を切望するが、上司は各自の自由な発想とキャリア形成を強調する。部下たちは戸惑い、上司を詰問する。 | 丁寧な対話と行動規範の徹底 | ||
2014 | 8 | 1178 | 怠った"事実の合意" | 工作機械メーカー | 開発事業部 課長 | 監督者クラスの目標に残業削減を導入し、主任は少し厳しく取り組み、目標をクリアするが、面談で課長はその成果を未達と評価する。主任はやる気を失い、課の残業削減よりも自分の残業時間の削減に専念する。 | フィードバックと部下の気づき |
1177 | 機能しない報連相 | アパレル会社 | お客様相談窓口 課長 | 事務処理をすべて時間外でこなすほど多忙なお客様相談窓口。管理者も会議や外出が多く、未処理案件が滞る。メンバーにもっと連絡を密にしてワンストップで電話対応するように督励するが、思いを共有できない。 | 感謝の気持ちと問題解決 | ||
2014 | 7 | 1176 | 限界を装う部下 | 特定業種なし | 管理課 課長 | 人員補充を執拗に上司に訴える係長。マンパワー的な限界を感じていない上司は、業務の洗い出しと派遣社員の活用を提案する。しかし、派遣社員の業務を勝手に変更したため、人事部から注意を受けてしまう。 | 認識の共有化と業務改善 |
1175 | 目標を文章にできない | 食品会社 | 営業支援課 課長 | 組織全体との関連の中で、自分の目標の書き方で悩んでいる女性バックアッパー。上司は抽象的なアドバイスに終始し、具体性のない目標でも気安く承認するが、営業所長は上司の認識不足を理由に評価を下げる。 | 自己認知と言語化のスキル | ||
2014 | 6 | 1174 | ごり押しする営業担当者 | 火災保険代理店 | 営業部 部長 | 損保の社員が、営業を優先して事務を軽視し、申込書の処理を覚えようとしない代理店の社長に手を焼く。上司は営業指導部に連絡せず、事なかれという態度で、現場では上司への疑心暗鬼が生まれつつある。 | 問題意識の共有と援助 |
1173 | 現場からのブーイング | アパレル業界 | 特販課 課長 | アパレル会社の女性社員が顧客の声を反映した新製品のために、会社から試作品制作の許可を得るが、現場のブーイングにより制作が遅々として進まない。上司は、部下と現場の思いの間でジレンマを抱えてしまう。 | 部内外へ事前の根回しと説得 | ||
2014 | 5 | 1172 | セクハラを否認する部下 | 特定業種なし | 営業企画室 課長 | 関西から転勤していた若手男性。指導役の女性に握手を求め、顔を覗き込むように挨拶をする。上司が注意しても逆ギレれされる始末。他社を巻き込んだセクハラ騒動になりつつあるが、本人は深刻さを感じていない。 | 自覚化の働きかけと知識の習得 |
1171 | 行き過ぎた営業トーク | 化粧品メーカー | 営業所 所長 | メンバーがライバル社製品を"欠陥商品"だと吹聴しているというクレームを受けた営業所長。明らかに販売トークに問題があると思うが、それで業績を上げてきた本人は、アピールの方法と主張し、納得してくれない。 | ワン・トゥ・ワンと理解度の確認 | ||
2014 | 4 | 1170 | クレームに振り回される職場 | 産業機器メーカー | 営業課 課長 | 新任部長がクレーム対応の効率化を指示するが、課長は電話やメールでは不十分として顧客対応に日々出かけていく。メンバーが顧客の要望を聞いてくるが、効率化を示唆する内容だったために、激怒してしまう。 | 顧客満足と組織行動の徹底 |
1169 | 放任されたOJTリーダー | 情報システム | カスタマーサービスチーム チームリーダー | 新卒社員のためのリカバリーが重なり、その勤務態度に不満を募らせる教育担当の主任。上司は気にするなという対応で、踏み込んだ対応をしない。生活指導をきっかに主任と新卒社員は抜き差しならぬ関係に陥る。 | 問題行動の改善と率先垂範 | ||
2014 | 3 | 1168 | プライベートな悩み | マンション販売会社 | 営業課 課長 | 異動後の女性営業メンバーが、指導役から教えてもらえず、結果が出ない。体調も悪化し、私生活では夫婦関係もギクシャクする中、うつ状態と診断される。だが、課長はプライベートな問題はどうにもならないと言う。 | 人生のストレスイベントと傾聴 |
1167 | 諦めの早い管理者 | 紙類仕入・販売 | グループ長 | メーカー側の事情により納期の遅れが確実視される中、担当者は上司に同行を迫り、直談判を訴える。諦めを示唆されるが、担当者はその熱意でなんとか納入を実現させ、上司の粘りのなさがクローズアップされる。 | 顧客意識と自責思考の意義 | ||
2014 | 2 | 1166 | 評価と責任 | 特殊機器メーカー | 総務課 課長 | ミスが多く、注意してもいっこうに改善しない新任係長。説明会を任せても当日休む有様。メンバーの不満が高まる中、課長はだれが昇進を判断したのか疑問に感じながらも、育成責任をいかに果たすべきか悩む。 | 役割の確認と機会の提供 |
1165 | いい加減な報告 | テレビCM 制作会社 | 営業課 課長 | リーダーとなってCM制作を進める営業のエース。上司は全面的に運営を任せており、"順調"という状況報告にすっかり安心してしまう。だが、編集段階で、コストが倍増し大赤字になりかねない状況であることを知る。 | 委任範囲の明確化と状況の把握 | ||
2014 | 1 | 1164 | 命令できない上司 | 通信メーカー | サポート課 課長 | 根っからのエンジニアで部下に関心がない新任課長。相手を考慮しない仕事の打診に対して部下はいろいろな理由をつけ断わる。頼みやすい部下に依頼が集中し、三六協定違反が常態化。労使関係に影がさす。 | 技術としてのコミュニケーション |
1163 | 仕事を任せられない若手 | 保険会社 | 支店長 | 有能な女性バックアッパーがパートの立場で正社員の指導育成を引き受けるが、その自分なりの電話対応には問題が多く、顧客と大きな問題を引き起こす。指導辞退の申し出を受けた支店長は頭を抱えてしまう。 | パート社員による指導と管理責任 |
2013
No. | 業種 | 要旨 | |||||
2013 | 12 | 1162 | 甘く見たコストカット | スーパー | 仕入課 課長 | 新任部長の方針を受け、課長は部下の困惑や懸念を抑えて仕入先の見直しを進めるが、価格だけでは判断できない部分や仕入先との特殊な関係性などが次々と表面化し、どう進めるべきか頭を抱えてしまう。 | 方針転換と管理者の問題意識 |
1161 | 危機感を共有できない職場 | システム開発会社 | 営業課 マネージャー | 課長は新規目標を受け入れさせようと危機感を訴えるが、部下からは既存客の深耕のほうが重要だと反論されてしまう。受注環境が大きく変わる中、双方に新規開拓の経験がないことから、その説得にも決め手を欠く。 | 信頼関係づくりと部下の行動変容 | ||
2013 | 11 | 1160 | 自覚されないパワハラ | 特定業種なし | ライン長 | 安全と品質のために厳しく指導する職長。だが、メンバーは、その乱暴な言葉遣いと事細かな注意をパワハラと受け止める。顕在化する両者の関係悪化をライン長がどうにかとりなすが、今後の対応に苦慮してしまう。 | 客観的なルールの確立とその指導 |
1159 | 過去を引きずるベテラン | 特定業種なし | 総務課 課長 | 元営業のベテラン社員が総務の仕事へ不満を募らせる。若手への説教癖がつき、バックアップの仕事を手伝おうとせず、周囲から完全に浮いた存在に。思い余った課長が行動改善を促すが、本人は沈黙してしまう。 | 適性・意欲の見極めと適切な役割分担 | ||
2013 | 10 | 1158 | 潰された改善提案 | 自動車工業 | 製造課 班長 | 新入社員がリコールの原因について提案をおこなうが、班長は一顧だにしない。後日、その指摘が正しかったことが判明し、損害が拡大したばかりか、メンバーに不協和音が広がり、その新入社員は非協力的になる。 | 仮説提言の尊重と部下育成 |
1157 | 見える化の限界 | 和菓子メーカー | 製造課 課長 | 定年を控えたベテランが作成したマニュアルどおりに作っても、看板商品の品質が十分に確保できない。課長は慌てて技術伝承のプロジェクトを立ち上げるが、経験や勘に頼る部分を文章化にできない困難に直面する。 | 技術の伝承とマニュアルの作成 | ||
2013 | 9 | 1156 | 職場復帰後の孤独 | 機械・生産設備 | 営業課 課長 | 復職後、自分が一人でこなしていた業務は全員ができるようになっていた。上司はメンバーに負担をかけるなと督励しており、役割がなくなったようで孤独感を覚える。ある日、始業時刻を過ぎても、本人の姿がない。 | 受け入れ準備と組織的対応 |
1155 | バブル世代の管理者 | 自動車部品 | 営業部 部長 | お調子者で人懐こいが、力強さに欠けるバブル世代の課長。後先考えずに新目標を受け入れ、部下たちは困惑する。部長は自分で考えて対処するように示唆するが、課長は元上司に泣きつき、サポートを懇願する。 | 自律性の尊重と適切な関与 | ||
2013 | 8 | 1154 | 考課者の不満 | 自動車用品メーカー | 営業課 課長 | 課長は部下の過大な目標を承認するが、売上は順調でも、シェアと新規開拓の拡大が芳しくない。結局、期末において目標未達となり、課長はC判定を下すが、部下は売上を根拠にA判定を主張し、部長に直訴する。 | プロセス管理と指導援助 |
1153 | 上司からの報連相 | 清涼飲料水販売会社 | 営業推進部 課長 | 新商品の販促に忙殺される営業の現場に、新任管理者が着任し、不協和音を起こす。報告を求めてもだれも把握しておらず、仕事を割り振っても指示どおりに動いてくれない。だれからも相談を受けず、悩んでしまう。 | ミッションと情報の共有化 | ||
2013 | 7 | 1152 | ライバル意識をあおる上司 | 医薬品メーカー | 販売課 課長 | 性格の対照的な新人2人が、お互いをライバルとして競争させようとするOJTリーダーに不満をもつ。思い余った新人の1人が、課長に相談に行き、お互いの弱い部分をつねに刺激されているようで憂鬱だと訴える。 | 期待基準の明示と相互理解 |
1151 | チャレンジにならない目標 | 加工食品メーカー | 購買課 課長 | 上司がチャレンジングな目標設定を働きかけても頑なに拒絶し、自分があきらかに達成できる範囲に目標を収めようとする部下。目標達成への意識が低く、殻を破ろうとしないその態度に、上司も手をこまねく。 | メリットの説明と目標の具体化 | ||
2013 | 6 | 1150 | 非正規社員と労働組合 | ホテル | バンケット部 マネジャー | 労働組合は契約社員の正社員化に取り組むが、彼らは正社員の働き方に不満をもっている。管理者は、優秀な契約社員を動機づけに処遇の改善を示唆するが、組合執行委員の抗議を受け、労使関係に影がさす。 | 役割の整理と建設的な労使関係 |
1149 | 溝が深まった営業会議 | 建材商社 | 支店長 | 合併後の支店の営業会議で、出身別の営業スタイルの違いから、内部対立が起きる。業績を厳しく追及する少数派の業績も芳しくない。少数派の孤立が深まが、支店長は融和を優先し、その不協和音に対処しない。 | メッセージとチーム感の醸成 | ||
2013 | 5 | 1148 | 反社会的勢力 | 電気機器メーカー | ショールーム センター長 | 年配の顧客がフロアにこぼれた水で転び、軽い捻挫をする。乱暴や金銭の要求はないので、顧客の要求を不用意に聞き入れていったら、最終的にはレンタル会社や清掃業者を紹介すると強く迫られ、困惑してしまう。 | 不当要求への組織的な対処 |
1147 | ドレスコードをめぐる混乱 | 特殊ランプ総合メーカー | 営業部 部長 | 本社と比べ、支社の服装はあまりに無頓着。営業部長は危機感を抱いているが、現場の管理者たちは部下たちに反発されて手をこまく。そんなとき、プレゼンをした女性社員の身なりについて顧客からクレームが入る。 | 身だしなみの役割と意識の醸成 | ||
2013 | 4 | 1146 | 提案者が割をくう職場 | 特定業種なし | 総務部総務課 課長 | 新任課長として異動してきた課長は、年上の部下たちに新しい役割を打診するが、多忙や能力を理由に次々と断られ手をこまねく。結局、自分がやらなければならない、提案者が割をくうような職場風土である。 | メンバーの協力と信頼関係づくり |
1145 | 飲みこみの悪い新人 | 食品製造会社 | 業務管理課 課長 | 久々に配属された新人の仕事の飲み込みが悪く遅刻もあるため、緊張感がない判断した指導役の主任は厳しく指導する。それを見かねた課長が当面の代わりを引き受けるが、主任と同じジレンマに陥ってしまう。 | 部下のレディネスとニーズの把握 | ||
2013 | 3 | 1144 | 職場復帰支援 | 特定業種なし | 営業企画課 課長 | 課長は職場復帰した部下に配慮するが、方向感がないため、お互いに遠慮しあって本音が聞けない。通常業務に戻すと、部下は残業や休日出勤など不調のサインを発するが、課長は頭ごなしに怒鳴りつけてしまう。 | メンタルフォローと管理者の役割 |
1143 | 現状に甘んじる管理者 | 特定業種なし | 管理課 課長 | 古いシステムの問題点が現場から指摘される中、コストを理由に見て見ぬふりを決めこむ課長。トラブルが頻発し部下の不満が高まり、ついに新任部長から、更新しないほうが無駄だと指摘され、答えに窮してしまう。 | 部下の不満への対応と問題解決 | ||
2013 | 2 | 1142 | 活かされなかった中間面談 | 特定業種なし | 営業部 チームリーダー | 新任課長が、業績の高い部下の指導職への昇格を考えているが、熱意や課題構築力の不足を理由に、関係者の反対に遭遇し断念する。本人には事前に期待をもたせていたが、そのさめた態度が重くのしかかる。 | 能力育成評価と日常の指導育成 |
1141 | 上がってこない現場情報 | 銀行 | お客様課課長・リーダー | メンバーの育成に手を焼く現場リーダーが、課長に報告しないまま自分は新規開拓、若手は安定顧客という割振りをおこなう。最重要の顧客先で初歩的なミスが発生し、上司の課長は、支店長に厳しく叱責される。 | 上司部下のコミュニケーション | ||
2013 | 1 | 1140 | 正社員と契約社員の業務配分 | リース業 | 営業部 マネジャー | 職務拡大を図るため、上司は一般職の女性に従来業務の契約社員への引継ぎを指示する。だが、本人は策を弄して業務の移行が進まない。契約社員からも不満の声が漏れ、上司は一般職の扱いに戸惑いを覚える。 | 一般職の職務拡大の進め方 |
1139 | 無視されたキャリアプラン | 銀行 | 貸付課 課長 | キャリア形成支援を受け、意欲に溢れる部下が突然、想定外の異動の内示を受ける。上司はひどく落胆する部下を励まそうとするが、逆に強い反発を受け、自分とは違う職業意識をもった部下へのアドバイスに悩む。 | キャリア形成支援と上司の役割 |